第5号
平成21年5月5日発行
安芸矢口企画

NPO法人「さとやま交流館」さんの活動に
おじゃましてきました。

(平成21年5月4日 備後落合駅構内 ニコンD-70 王舞大野撮影 以下全て同じ)

 「備後落合駅便り」4号でもご紹介した、庄原市西城町のNPO法人「さとやま交流館」さんが、今年もゴールデンウィークに備後落合駅で植樹活動をされるとのことで、お邪魔させていただきました。

 まずトップの画像をご覧ください。これはどこのキャンプ場?って雰囲気ですが、よーくご覧ください。これは備後落合駅ですよ。

 真新しい階段が川につながっていますね。これは昨年11月に広島県が川の管理道として設置したものです。周辺がきれいになったからこそ、このような整備も行われるというものです。備後落合駅の駅ノートでも「せっかくきれいな川が近くにあるのに降りられない」といった声が時々出ていましたが、これで夏場の長い列車待ちの時間も涼しく過ごせそうですね!ですが、くれぐれも水の事故にはご用心・・・

 2枚目・3枚目の写真は植樹の作業をされているところをご紹介。



 5月4日には、駅内外の雑木の枝打ちをした他、ホーム下の斜面にアジサイを200本と、川沿いにヤマザクラとモミジを植樹。また、カレーを70食用意して、メンバーの昼食にするほか、おとずれた観光客や鉄道ファンに無料でふるまっておられました(王舞もいただきました、ごちそうさまでした♪)。

 今回整備されている木次線ホーム下は、かつて国鉄の物資部があったところ。植樹をするために、まずは苗木に応じた穴を掘っていくのですが、これが一苦労。かつて旧建物の解体廃材を埋めたりしたらしく、掘るとガラスの破片や石炭ガラがたくさん出てくるのです。植物の生育上も難しく、昨年植樹したツツジは、植えたときよりも樹形としては小ぶりになってしまっているとのこと。とはいえ、小さいながらも花をつけ、きちんと根付いているようです。この日の活動の後も、メンバーが週1回ペースで水管理や追肥のために備後落合駅を訪れるそうです。



  NPO法人「さとやま交流館」代表の柳生寿憲さん(63)によると、この日はのべ50名ほどでの活動。メンバーの多くが三次市や庄原市の方だとか。子供たちも苗木の周りを石で囲んだり、水をやったりと大活躍です。

 その一方で、残念ながら心ない人もいるとのこと。ホームにパンジーやビオラの植わったプランターを置かれているのですが、苗を引き抜いて投げ捨てたり、酷いケースになるとプランターごと盗られてしまうこともあるそうです。




 無理を言って、おられるメンバーの集合写真を撮らせていただきました。

 「さとやま交流館」さんでは、新設された川の管理道を活用して、今年の7月19日にヤマメのつかみ取りイベントを実施されるとのこと。イベントの詳細はおいおい同法人公式webサイトなどで明らかになることと思います。

 最後に、柳生代表に「花の駅として、ライバルは安野駅ですか?」とうかがったところ、
「そういう思いはない、ライバルは地球温暖化だ」というスケールの大きい言葉が返ってきました。

 同団体では、来る活動60周年(前身の団体含む)に向けて、広葉樹の植樹を5万本を目標に進めているとのこと。地域の活性化と環境保全に向け活動を続ける「さとやま交流館」さん。ますますのご活躍をお祈りしております!




備後落合駅便り1〜3号はこちら
第4号はこちらから


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