特選1


1,平成12年8月5日「水沢めぐみの新刊」
2,平成12年8月5日(2) 「ロバート・ラッシュ先生亡くなる」
3,平成12年8月16日 「競艇に初挑戦」
4,平成12年8月18-19日 「鳥取にて堕落の宴」
5,平成12年9月9日 「ロバート・ラッシュ神父追悼ミサ」
6,平成12年9月23日 「「アニマイト」「マロンブックス」に視察団」
7,平成12年9月24日 「ND清心体育祭」
8,平成12年11月5日 「意識不明になり倒れる」
9,平成12年11月15日 「仁丹って何?」
10,平成12年12月25日 「小倉のおでん」
11,平成13年1月2日  「セクハラ爆発!死死死死死死死死死生!壮絶おみくじバトル!」
12,平成13年1月11日  「広島矢口企画室王舞の想い出・・・変な漢詩(絶句)」
13,平成13年1月26日  「鯨食わせろ!」
14.平成13年2月19日 「鬱陶しい季節になりました(O州塾批判キャンペーン)」
15.平成13年2月28日 「鯨を喰らい直方体遊びをする会、催行!」
16.平成13年3月2日 「クレセントワゴン“Hikaru”就役、セルボモード退役」
17.平成13年2月25日 「江の川だけではない!大和村観光発見の旅」
18.平成13年3月11日 「アンチO州塾第2弾!O州塾が広島の教育を滅ぼす!」
19.平成13年3月25日 「踏んだり蹴ったり」
20.平成13年3月28日 「地域資源ネットワーク会議出席」
21.平成13年4月7日 「温泉&まじかるアンティーク」

安芸日記・特選2へ


8月5日 水沢めぐみの新刊

 今日から再開される安芸日記は、実に安芸矢口企画にふさわしいネタで幕を開けます。

 水沢めぐみ久々の新刊「ガラスのむこうに花束を」を読みました。読後そこには幸せ気分でどろどろにとろけた王舞がおったそうであります。

 いやあ、さすがは水沢先生!おとめちっくの大家!読後に残るこのさわやかな幸福感は彼女ならではです。純情で基本的に「よい子」の主人公たち、恋愛の刺激に頼らずあくまで「思い」を育む過程に重点を置いたストーリー、ストーリーが笑いの中に埋没してしまわない適度なコメディシーン、心温まるラブシーンとハッピーエンド!あぁ、たまりません・・・

 水沢の世界には宿命もなければ戦いもありません。いってしまえばとても平凡な日常の中です。そして主人公も等身大の普通女の子たち。恋を弄んだり(恋愛ゲームがどーとか)、恋が弄ばれたり(純潔がどーのとか)するようなこともありません。だからこそ、女の子の「気持ち」の描写がピュアに、本当にピュアに出て来るんだと思います。

 「ガラスのむこうに花束を」を読んで昨年5月より「おとめちっく文芸復興」を標語・行動指針として掲げていることを思い出し、最近の行動の中の「おとめちっく倫理観」に反する行動を反省することしきりの8月5日でございます。

8月5日(2) ロバート・ラッシュ先生亡くなる

 とても悲しいニュースです。
 8月5日付の中国新聞朝刊によると、王舞の母校、広島学院の元校長ロバート・ラッシュ氏が8月2日アメリカで亡くなったそうです。享年72歳、死因は肺ガンだったそうです。
 ロバート・ラッシュ先生はイエズス会の司祭で、同回が経営する男子校、広島学院の校長として長く広島の教育のために尽力されました。
 王舞なども、中学校の入学式の時、いきなり壇上にごつい外国人が出てきたときには大いに驚愕したものです。先生はごつい顔にしっかりした身体で大変おっかない感じがするのですが、その実、生徒への愛情や教育への情熱があふれ出すような人柄で、会うたびに、授業を受けるたびに敬愛の念が湧き出ることを禁じ得ませんでした。「学院のファミリー」ということを繰り返しおっしゃった先生、実に教育者として、信仰者としてそして人間として尊敬しておりました。
 
 8月5日、学院に行って来ました。追悼行事、あるいはせめて遺影の一つでもないかと思い、喪服姿で6年間通い続けた古江の山を登りました。学院は夏休み中、部活の生徒がやかましく行き来しておりました。修道院、聖堂、職員室と宗教色の濃いところを回ってみましたが何もありませんでした。その日も学院は何ら変わるところがなかったのです。そして出会った体育科のI先生にこう言われてあきらめることとなりました。「わしらも亡くなったんは昨日知ったんじゃー。そういうの(追悼行事)はなんもないでー」とのこと。8月4日ワシントンであった葬儀に広島学院から誰か行ったかどうかも不明とのことでした。

 ラッシュ先生がその情熱を数年間にわたって傾けてこられた広島学院。その広島学院の反応は私にとっては少々残念なものでした。9月には日本国内で追悼ミサがあることは決まっているようですが・・・

8月16日 競艇に初挑戦

 8月16日、広島学院同期のS君と宮島競艇に挑戦してきました。
 宮島競艇は大野町にあり、スタンドからは其の名に恥じない、立派な宮島への眺望が開けます。厳島神社の大鳥居も見えます。
 さて、王舞の車でやって来た我々。まずは駐車場に車を入れようとします。駐車場は競艇場の周りにいくつも設置されており探すのに苦労はしません。しかし1度止めると駐車料金800円取られます。公営ギャンブルだけに駐車は無料だろうというのはあまーい考えでした。少々痛い出費です。
 駐車場から歩道橋で国道2号線を越え、いよいよ競艇場へ!さて入ってみますとおるわおるわ。広島中のむさいおっさんを一堂に集めたのではないかと思われる集団が!競艇場内の人々の特徴

とにかく、えっらい集団でした。競馬場に時々出入りしているS君も「わしら浮いとるのー」と漏らす始末。「流行」「都会」「あかぬけ」というキーワードから限りなくかけ離れた世界です。大いに疎外感を感じました。もっともなじんで行き、同化してしまうのはとても簡単なことなんでしょうけど・・・

 さて、とりあえず競艇場に来たわけですから勝船投票券を買おうとします。ところが、出走表を見てもどのようにして選べばよいのか全く分かりません。分からない用語のオンパレードなんです。それに競馬とは全く異なる倍率の付け方・・・どうも競艇には一種独特の勝負の法則があるらしく場内には少々の解説があったりもするのですが、それだけでは全く分かりません。仕方なく複勝率(馬で言う連対率)とオッズを参考に100円×2通りほど舟券を買います。舟券の買い方は馬券とほとんど一緒で、マークシート方式です。ちなみに場内には1回100円で予想を教えてくれる「予想屋」が多数います。人気には相当のばらつきがあり、近寄れないほど多くの客に包囲されている予想屋もいれば閑古鳥が鳴いている予想屋もいます。

 各ボート助走をつけ、スタート時刻の1秒の間に一斉にスタートラインを駆け抜けレーススタート!時速100キロ近く出すボート・・・のわりにスタンドから見ていると案外スピード感はありません。距離が遠いためでしょうが。のんびりと観戦できます。ボートが場内を3周81800メートル)してレース終了です。

 残念ながら私の舟券は的中しませんでした。しかしながら競争を見物するのはなんにつけ愉快なものです。100円単位でチープに楽しめ、送迎にはJR、広電の無料電車も使えます。煙草の煙さえ気にならない人なら、手軽に1日を過ごせそうです。「おすすめ」はいたしませんが、紹介はしておきます。私もひょっとすると再挑戦するかも。あと一つ若い女性を連れていくのはやめましょう。絶対浮きます。周りからの視線がざくざく刺さることも確実です。「武豊ブーム」みたいなことでもない限り宮島競艇は「おやぢの楽園」であり続けるでしょう。

8月18-19日 鳥取にて堕落の宴

 8月18日から19日にかけて、安芸矢口企画の全国大会が鳥取市湖山町のカサ・エスタシオン2(「駅の家」の意)で開催されました。集合したのは大阪、鳥取、愛媛、つくばの各支局長及び王舞の5名でした。
 今年も同地で堕落生活の限りが尽くされ(堕落の様子)、大いに会員のゲーマー性、マニア性、霊的ステージを向上させました。大会の主な内容は以下の通りです。

 今年の特色としては温泉に入湯したことがあげられます。堕落生活にただれた肉体と精神がいやされたようです。
 今年の「レアゲーム」ではマニアックな洋ゲー(外国メーカーが作ったゲームソフト)に珍品が多く、大いに盛り上がりました。洋ゲーの特色であるいなげなキャラデザ、チープな音楽に、脳味噌がとろけて再凝結したら皺が無くなっていてどうしようってな気分にさせられます。特に評価されたゲームは「ラリー博士のどうたら(後半不詳)」という洋ゲーで、内容はなぜか小さくなった博士が襲いかかってくる蠅、ダに、ハチ、アリといった害虫に対し、釘、ビー玉、輪ゴム、クリップ、爆竹などを投げつけて闘うアクションゲームで、大ボスがネズミ、殺虫剤を取ると無敵というかなりイタいものです。クソゲーというのは買ってくるやつも買ってくるやつですが、作った人間は一体どんな精神構造をしているのやら。やれやれ。

 一方記念撮影では今年の「準ご神体」(その年持ち寄られたアイテムの中で最も興味深いものの称号)の手錠が利用され、「怪盗セイントテール逮捕の図」という古典的なテーマが採用されました。後日公開予定です。

 なお次回の大会は2001年1月1日を予定しております。これまた多数の皆様のご参加をお待ちしております。

(脚注)
「鼻からビーム富豪」
 中国名産、封神演技トランプを使用したトランプゲーム。有名なゲーム「大富豪」をベースとし、封神演技に基づいたバリエーション溢れるルールが追加されて、とても厚い勝負が展開される。
 主なルールだけでも次のようなものがある

 それぞれどのようなルールか、何のカードがその任に当たるか想像してみてください。

「迷子になりましょう」
 わざと分かれ道で進路をランダムに選んだり、知らない道に入って行き、意図的に迷子状態になって楽しむ遊戯。今回は意図的に鳥取が初めての人間に運転をさせ、迷子状態になった。

9月9日 ロバート・ラッシュ神父追悼ミサ

 今年(平成12年)8月2日に帰天された、ロバートラッシュ神父の追悼ミサが9日、広島市中区の世界平和記念聖堂で行われました。

 ロバート・ラッシュ神父略歴(ミサ会場で配られたカードより転載)

 小雨がぱらつくあいにくの天気の中、聖堂にはキリスト教関係者、学校関係者など200人以上が参列し、聖堂内はほぼ満席となりました。柔らかな照明が堂内に満ち、オルガンの音は静かに流れ、イエス・キリストの肖像は正面から我々を見守っています。そんなおだやかな雰囲気の中でミサは始まりました。

 司式はラッシュ神父の後輩であり、現在の広島学院理事長であるロバート・キエサ神父。この他おなじみの牛尾神父、塚田神父、外川神父など十余名の司祭団が参加しました。

以下に式次第を略記します

「追悼ミサ」
1 司祭団入堂
  聖歌「主よ、みもとに」
  あわれみの賛歌
  祈願

2 聖書朗読 フィリピの信徒への手紙3:8〜4:9(苣木広島学院校長)
  答唱詩編 詩編27編
  福音書朗読 マタイによる福音5:1〜10
  説教

3 共同祈願(翠光会代表、翠友会代表、翠明会代表、在校生代表、司         祭団代表、修道者代表他)
  聖歌「いつくしみふかき」

4 奉納
  祈願

5 奉献文(最後の晩餐の記念)
  聖歌「きよき、きよき」
  主の祈り

6 聖体拝領
  祈願

「告別式」
  祈りへの招き
  聖歌 「神ともにいまして」
  祈願
  弔辞(前廣広島学院教諭)
  司祭団と代表者による献花
  閉式挨拶、司祭団退堂
  参列者による献花

 「祈願」では神の教えをのべ伝える司祭として選ばれ、その使命を全うした神の僕、ラッシュ神父が神の国に入って永遠に憩い、喜びを味わうことが祈願されました。

 「説教」ではキエサ神父がイエスの「山上の教え」を題材にこれにとりあげられた心の貧しい人、悲しむ人、柔和な人、義に飢え渇く人、憐れみ深い人、心の清い人、平和を実現する人、義のために迫害される人それぞれにちなみラッシュ神父を振り返りました。

 ラッシュ神父が単純なまでに一途な信仰者であったこと、日本を愛していたこと、何より生徒を愛していたことなどが語られ、またラッシュ神父の教えが振り返られました。

 このように書きますと、ラッシュ神父、ラッシュ先生のお顔やその教えが思い起こされてならない方も多いかと思います。同じ教えを受けた者、まさにラッシュ先生がたびたび繰り返された「学院のファミリー」というのはきっとこういうところでも結ばれているのでしょう。

 11時30分頃にミサ・告別式は終了しました。なお、当初王舞は画像による取材も行うつもりでしたが、大橋、平林両教諭をはじめとする学院写真部隊が大活躍の様子でしたので敢えて撮影を行いませんでした。写真は学院からの公式発表をお待ち下さい。

9月23日 「アニマイト」「マロンブックス」に視察団

 23日正午ごろ、広島市中区大手町(通称:紙屋町電脳街、紙屋町おたく街)の「アニマイト広島店」及び「マロンブックス広島店」に森文部卿の私的諮問機関である「帝国臣民教育会議」の視察団が視察に入った。視察団は1時間にわたって店内を視察し、扱い商品や販売方法、青少年に対する配慮などについて店側に質問を行った。
 視察団代表の雄武興部(おむ・おこっぺ)安芸矢口副文化大学理事は「青少年に多大に有害な影響を与える危険性が高い施設だ。特に破廉恥、柔弱な作品が掲載された冊子ばかりが目に付き広島文化を大いに退廃させかねない。答申はかなり厳しい内容になるだろう」と語り、両店には営業停止、広島追放などの厳しい処置が答申されることも予想される。
 帝国臣民教育会議によるアニマイト問題に関する答申は今月末にも発表される予定。また両店には閉店を迫る抗議文が女性団体、労働組合、右翼団体などから送られており、×道会(安芸矢口企画自主規制)や×核派といった過激派による焼き討ちなどのテロも心配されている。

(9月24日付「古典新報」より転載)

(おことわり)上の文章はジョークであり、実在の商店、団体とは一切関係ありません。

 さて、冗談はこの辺にして、と。「アニメイト」と「メロンブックス」に行って来ました。祝日と言うこともあり店内は広島中から集まったおたくのみなさんであふれかえっておりました。「アニメイト」店内は充実した漫画とアニメ・ゲーム系CD・ビデオ、DVD、大量のアニメグッズで埋められておりました。一心不乱にグッズをあさり、レジに行列を作る客の様は、最早鬼神の域に達しており、王舞に大いに寂寞感を与えました。つぶやいていわく「あぁ、もうついて行けねぇ。わしも過去の人になったのぉ」。

 「メロンブックス」は店内の20%がグッズ、30%が成年コミック(商業誌)、45%が同人誌・同人ソフト、その他5%という商品構成でした。店内の客層は95%以上が男性(女性は本日同行した「とろ」氏のみ)という競艇場並の高い男率を記録しました。広島初の美少女系同人誌扱い店が出来たことにより、一部の古本屋に見られた美少女系同人誌の異常な高値は収束に向かうことが予想されます。

 まあともかく、サブカル後進地の広島もこれで一歩前進です。広島文化に対する寄与の善悪はひとまずおいておくとして、紙屋町近辺のおたく街の機能強化が進んだことは確実といえましょう。

9月24日 ND清心体育祭

清心の体育祭(画像3枚込み、合計約90KB)

11月5日 意識不明となり、倒れる 

 起床直後からひどい腹痛に悩まされる。便意を催し洋式便座に坐ったところ、病状いよいよ篤くなり痛み増し、ついに意識を失って倒れてしまった。

 気がつくと便所の床に這っており、顔下には血液が数滴落ちている。唇が切れて出血している。どうやら倒れた際に扉に顔面を打ち付け、前歯で唇に穴を開けたらしい。中がすかすかな扉は割れてしまっている。あわてて止血し、胃腸科の医院へ。「一時的な内蔵の機能障害」と言われる。
 原因を探るに、前夜の暴飲暴食ぐらいしか心当たりがない。大阪特派員のU氏(近大)と天津飯、ラーメン、チョコパフェを食べたのがまずかったのか・・・?
 しかし、直接の原因以外になら心当たりがある。実はこの悪夢のような腹痛と意識不明、毎年この時期になると発生する王舞の恒例行事なのだ。去年は「とろ」さんの家で、一昨年は教育学部音楽棟内でやはり突然の腹痛に襲われて意識不明になっているのである。
 この腹痛&意識不明、昨年は「急性胃炎」と診断されているが、原因は不明。なぜ毎年この時期に発生するか、というメカニズムも全く不明。全くもって不気味極まりない。
 意識を失う瞬間という奴は不気味なもので、「ひょっとするとこれでこの世ともおさらばかもしれん」などという恐怖にもかられる。あまりいいものではない。
 原因もメカニズムも分からないので手の打ちようもないが、悪い病気でないことを祈っている。

11月15日 仁丹って何?

 12日にあった飲みで、不覚にもビール4杯で轟沈してしまいました。胃炎で倒れてから1週間、もう後遺症はあるまいと思っていましたが、どうやら甘かったようです。胃が荒れにあれ、二日に渡ってげれげれになってしまいました。

 さて、王舞と飲みといえば必ず出てくるのが仁丹です。そして毎回のように「それ何ですか」という質問を受けます。というわけで今日は仁丹について説明させていただこうと思います。

 仁丹とは主として漢方製剤による丸薬タイプの口中清涼剤の一種です。その歴史は古く、昭和初期には既に存在していました。代表的なブランドが森下仁丹株式会社の仁丹で、トレードの将軍マークは現在でもそこここに見ることが出来ます。
 将軍マークの仁丹は、帝国軍人にも愛用されました。帝国の占領地には、どこでも真っ先に仁丹の看板が作られ、このため仁丹は占領地土人には大変嫌がられたそうです。

 さて、それでは以下仁丹の効用と成分について記述しましょう。「森下仁丹」の箱及び説明書を参考にしています。

仁丹(医薬部外品)

適応症:気分不快、口臭、二日酔い、胸つかえ、悪心嘔吐、溜飲、めまい、暑気あたり、乗り物酔い

成分: 甘草(かんぞう)   グリチルリチンを主成分とする。日本でも古来より薬草として
                珍重されてきた。甘みがある草。このため仁丹は最初は苦いが、
                後味は甘い。
     阿仙薬(あせんやく)カテキンとケルセチンを主成分とする。口中清涼剤の主要な原料。
     桂皮(けいひ)    いわゆるシナモン。香りつけ、薬効。
     和桂皮(わけいひ) いわゆるニッキ。香りつけ、薬効。
     ウイキョウ      家庭薬の原料やスパイスに用いる
     生姜(しょうが)    薬効
     丁字(ちょうじ)    クローブとも。香辛料、薬効もあり。
     木香(もっこう)    非常によい香りのする生薬
     薄荷脳(はっかのう)いわゆるメントール。薄荷(ミント)の葉の成分を精製したもの。
                 清涼感があり、口臭や吐き気を抑える。

 など会わせて16種類の生薬を配合しているのだとか。飲み過ぎや乗り物酔いの際には、お気軽に王舞まで「仁丹くれや」と言ってみて下さいね。

12月25日 小倉のおでん

 23日の深夜から小倉におでんを食しに行きました。王舞は毎年1〜2回小倉に遠征して屋台のおでんを食べることを習慣にしています。今年も忙しさの中でふらりと気が向いたので突発的に出かけることにしました。

 某道場のバイトを終え、諸々の買い出しを済ませ、23時前に広島インターから山陽道に。途中下松S.A.などで休憩を撮りながら西へ。23日晩は風が強く、比較的車高が高く軽量な我がセルボは大きく風に煽られ緊張した運転を強いられました。約200キロを2時間あまりで走破し、午前1時30分頃関門橋を渡って、門司港インター到着。国道3号に乗ったものの、途中で道を間違え、河合塾北九州校や代ゼミ小倉校の前を通過して、目的の屋台に到着。
 
 おでん屋台での楽しみはいろいろありますけれど、王舞のお薦めを紹介しましょうか。王舞のおすすめ第1位はなんといってもはんぺん!じっくり煮込んでほろほろとろけるような食感になっているのがたまりません。第2位は大根!これまたしっかりと出しを吸い込んでいとも妙なる風味を醸し出します。第3位は春菊!普通家庭のおでんでは入れないものですが、これは意外な美味。煮込むのではないので出しでゆでたお浸しのようなものですが、これが実にうまいのです。

 また、一風変わった具も楽しみの一つです。例えばギョウザ天。これは練り物の中にギョウザが入れてあるもの。練り物と豚肉の味が混ざって面白い。今回では鶏肉のニラ巻きが美味しかった。板状の鶏肉にニラをグルグルと巻き付けたもので、独特の風味が食欲をそそりました。

 また小倉のおでん屋台の大きな楽しみに「おむすび」と「おはぎ」があります。おでんだけ食べていると、どうしてもごはんが欲しくなりますよね。そこで小倉のおでん屋台では様々な味のおむすびを準備しています。そしてなんといっても食後のおはぎ!これがまた美味いんだ!どこのおでん屋も不思議とそこら辺の和菓子屋に負けない美味しいおはぎを持って来るんです。王舞は特にきな粉おはぎをお勧めします。ところが・・・今回は到着が遅かったため、既に売り切れていて、食いっぱぐれてしまいました。トホホ・・・

 てなわけで小倉のおでんはおいしいのです!皆さんも是非一度どうぞ!なんなら王舞と一緒に行きますか?

1月2日 セクハラ爆発!死死死死死死死死死生!壮絶おみくじバトル!

 1月2日、恒例の安芸矢口企画全国大会、初詣が行われた。今回の参加者は東京支局長のmaddieさん、鳥取支局長、大阪支局長、松山支局長と王舞の5名。今年の目的地は紆余曲折の末、岡山に決定。

 岡山駅で参加者一同合流し、出発。最初の目的地、吉備津彦神社へと向かう。実は今回の初詣は、我々が中学1年の時の研修旅行のコースを再現しているのである。行程は吉備津彦神社、吉備津神社、最上稲荷の3社。各社でおみくじを引き、内容により優劣をつける「おみくじバトル」を行った。

・吉備津彦神社
 屋台が数軒でており、人出もそこそこでなかなかの賑わいを見せる。王舞のおみくじは「1番、大吉」なんでもokの最高の内容。まずは1勝をおさめる。全体の順位付けで悩まされたのが、本社独特かもしれない「半吉」のみくじ。位置づけをどのようにするかで議論を醸した。特別に開放された本社横の神域に入り、松山支局長持参の「御神体(ピコピコハンマー)」で大いに遊ぶ。神の前にほほえましい学生の乱闘を演じ、奉納した。ほほえましい乱闘なら良いが、本気の喧嘩を始める愚昧な若者がいて大変見苦しかった。

・吉備津神社
 屋台も人出も吉備津彦神社の倍はいるようだ。駐車料金を200円取られる。ながい石段を登って参拝。ここのおみくじは数種類ある。普通のおみくじの他「こどもみくじ」「英語みくじ」「よろこびみくじ」など5種以上。そのうち「動物占いみくじ」などもやり出しかねない。ここでの王舞はオーソドックスなおみくじで、かなり内容の良い「吉」だったが周りが良かったので下位に沈んだ。・・・というのも3名が「よろこびみくじ」をひき、この内容が凄まじかったためだ。
 このよろこびみくじ、実は恋愛や結婚、出産といった色恋沙汰専門のおみくじ。しかも表現が凄い!文面を読むとなんと「花より蜜こぼれ・・・」だとか「蕾ほころび・・・」だとか「陽根に精気満ち・・・」などと一昔前の官能小説のような表現のオンパレード。これは決して若い女性に読ませてはいけないものだ。大阪支局長は「新年早々セクハラされた〜」と大喜びしていた。

・最上稲荷
 日本三大稲荷の一つである最上稲荷は、とても規模が大きい。屋台も多いし、参拝客もべらぼうに多い。だから周辺道路は大混雑。えらいことになっている。神社の麓には巨大な民間駐車場が広がっているが、これがまた高い!駐車料金を1000円も取る。ふざけた話だ。なお神社は相当山の上の方にあるので、あまり手前の駐車場に入れない方が良い。更に言えば、神社本体の駐車場に入れることが出来れば、高い駐車料を払う必要はないのだ。
 最上稲荷は大変懐が広い。奥が深いとも言えよう。本殿の奥にまた堂宇、また堂宇、そして鐘撞き堂、また堂宇・・・という具合にどこまでいってもお堂がある。そして何と言ってもすごいのが「奥の院」である。お急ぎの人はまかり間違っても奥の院に行こうなどと考えてはいけない。なぜなら奥の院は山の山頂、本殿から徒歩で30分の所にあるからだ。無論マニアックを旨とする我々は奥の院を攻める。急峻な山道を延々登る。標高にして300メートルから400メートルはあろうかという奥の院に着いたときには、すっかり新年初運動気分だ。奥の院周辺からは吉備線沿いの風景が眼下に広がり、なかなか気分がよろしい。
 さて、この奥の院で今年のおみくじバトル、最終戦を行う。王舞はこれまででもっとも悪い小吉。文面も悪かったので神様にお返しする。しかしまあこの奥の院のおみくじは表現が過激である。東京支局長は凶をひいてしまったが、その疾病の欄にはこんなことが。いわく「8分、9分死ぬ。」なんてこった。こんなストレートかつ過激な表現は初めて見た。本当に長患いの人がこんなのを見たら、ショックでそのまま逝ってしまうんじゃないか。「生きる」とだけかかれたものもあったので、きっと大凶なら、ぽつり「死ぬ」と書かれているに違いない。鳥取支局長の失物の欄も凄い。いわく「地の底、灰の中より出ず」。どこから出るんだ!
 
 いやはや実に今回はけったいなおみくじが多かった。来年は一体どんなおみくじに、神意にめぐりあえるであろうか。

1月11日 広島矢口企画室王舞の想い出・・・変な漢詩(絶句)

 昨年末から続いている部屋の改装中、安芸矢口企画の全身である広島矢口企画室王舞の機関紙「一期一会」が発掘された。発行されたのは「一期一会」3号で、発行は平成7年3月21日、トップ記事は「祝・ド外道戦記2発売!」となっている。確か岡山の同人誌即売会で配布した物だったような覚えがある。山陽3県をまたにかけて同人活動をしていた時代であった。

 さて、その「一期一会」3号に「変な漢詩(絶句)」という作品が掲載されているので、ここに再掲し、新しい読者諸氏にも見ていただこうと思う。

 広島受速達
      王 舞

 入稿三日前
 便箋三枚半
 行行無別語
 但言落原稿

 もちろん高名な漢詩のパクリであります。賢明な皆さんにはすぐに元ネタが分かったことでしょう。

1月26日 鯨食わせろ!


↑鯨大和煮を食す主筆者

 掲示板で鯨の話題になっていたので、早速食してみることにしました。調達したのはマルハの鯨大和煮で、なんと1缶で500円近くします。

 夕食にあったかご飯と鯨缶を準備して、いざ賞味!鯨の大和煮は実にご飯となじむいい味をしておりました。昔給食で食べた鯨の竜田揚げは臭くて歯触りも悪く、とても好んで食べようというようなものではありませんでしたが、この大和煮ならば毎日でも食べたいというものです。

 同じ大和煮でも牛のものと比べると、一切れ一切れが分厚く、食べ応えがあります。食感も、ほどよい歯ごたえが一噛み一噛みを楽しませてくれます。いやはや一度食べてみて良かった。

 日本の食文化を守るため、環境保護運動が「環境保護運動のための環境保護運動」に堕してしまわないため、皆で鯨を食べ、捕鯨禁止の外圧と根強く闘っていきましょう!

2月19日 鬱陶しい季節になりました

 この季節になると鬱陶しくなりますね。何がって、そりゃ花粉・・・も鬱陶しいですが、本命は違います。それは某O州塾のバカネコチラシです。このチラシ、「○○中学××名合格!群を抜きNO.1!」というのを定型句とし、とにかく合格者の名前とその数以外の記述が無いとんでもないチラシです。

 なぜこれを「ネコチラシ」というかというと、かつてO州塾のビラは片面に大きな招き猫のイラストが入っていました。このことから私塾業界ではO州塾のチラシを「(バカ)ネコチラシ」と呼んでいます。で、このネコチラシの何が鬱陶しいかって、それは記述の表面的な過剰な派手さと、実態の空虚さのギャップです。

 ではネコチラシの何が空虚なのでしょうか。以下ネコチラシの記述を検討してみましょう。広島の受験業界に関するある程度の知識を前提に記述しますので、おわかりにならない点はどうぞ王舞までお尋ね下さい。

(1)「広島学院中55名、合格者中4人に1人がO州塾生です」

 広島学院は王舞の母校です。確かに難関校で、55名の合格実績は一見、大したものです。しかし忘れてはいけません。O州塾は自称「西日本最大の私立教育機関」です。抱えている塾生はどえらい数です。当然多くの合格者の影には多くの不合格者を輩出しているはずです。

 話をごくごく単純化すれば、合格者の25%をO州塾生が占めているとして、不合格者の内何%をO州塾生が占めているかが不明なのです。こちらで調べるすべはありませんが、相当に高い水準にあることが予想されます。

 従って「合格者中○%をO州塾生が占める」という表現は、その塾の生徒が不合格者の内いくらを占めるかが分からない限り、教育力を表す数字として極めて胡散臭いと言わざるを得ません。

(2)「広大附属中学3桁201名、合格者数は今年も群を抜きNO.1」

 201名の内訳は皆実79名、東雲76名、三原3名、福山42名です。4校分を足しても200名の筈ですが???いや、そんなことはともかく、他塾との比較を行ったときに、この数字は非常に胡散臭いものです。何がいったいNO.1なんでしょう?O州塾以外の私塾で安芸備後にまたがる校舎ネットワークを持つところはありません。ということは自ずと他塾は皆実・東雲のみしか合格者を輩出しない塾と、福山・三原しか合格者を輩出しない塾に別れるわけです。となると「広大附属4校合計の合格者数NO.1」の意味ははたしてあるのでしょうか?

(3)「ラ・サール40名(中33・高7)合格者数は中国5県で圧倒的にNO.1」

 これこそ無意味の極地です。中学合格者33名のほとんどは付属・学院の合格者と重複しています。これが何を表すか?即ち・・・てめーらのうち何人がホンマにラ・サール行くんじゃ!っつーことです。広島地区の小学生がラサールと学院をダブル合格したらどこに進学するか?言うまでもなく学院です!ラ・サールへの大量受験・大量合格は「実績作り」のための受験に過ぎません。従ってこのような数字は本気でラ・サールを狙う人以外は気にしなくて良いです。いわんや「中国5県で・・・」などの下りは全く無視して構いません。中国5県で、O州塾以外にこんな馬鹿げたことをする塾がないだけのことです。

 このような実績作りのための受験は対象校に合格者歩留まりの大減少という多大なご迷惑をかけるので良識ある教育者なら絶対にやらないことです。また、本当に進学したい多くの児童諸君の希望を踏みにじる、実に悪逆な戦略とも言えましょう。ちなみにO州塾は、大学受験部門でも似た悪行を働いた前科があります(同志社大学神学部事件)。

 というわけで、古代表現と空虚な数字のみが踊るネコチラシはまったくもって唾棄すべき存在、広島教育界の一大汚点とも言えましょう。良心と智慧のある人々は間違ってもこのような塾に子弟を通わせてはいけません。なお、この文章は現O州塾の経営、広告体制を批判するものであり、現在、また過去にO州塾の塾生、講師、職員であった方々を批判するものではないことを明記します。

2月28日 鯨を喰らい直方体遊びをする会、催行!

 2月28日、予定通り安芸矢口企画本所にて「鯨を喰らい直方体遊びをする会」が開催されました。参加者は画面右よりセリコロールさん、T.Yさん、Y.Yさん、きたさん、とろさん、そして撮影者の王舞の6名でした。

 午前11時頃より大いに直方体遊びが行われました。レートはいわゆる点2D6-2(ピンゾロは点10)となっており、我が国の首相に習ってチョコレート・・・などということはありません。結果はセリコロールさん、きたさん、T.Yさん&Y.Yさん組が1回ずつトップを分け合いましたが、変則レートのダイスの加減で、悲喜劇がありました(勝利した回に限って点2になってしまったりとかね)

 お昼にはメインの鯨昼食が供されました。米の飯、味噌汁、そして鯨の大和煮というメニューで会食となり、エセ自然保護、暴虐米帝国主義などに対する理論的・実践的反撃に向けて大いに士気を高揚させました。鯨の大和煮は大変好評で、全ての参加者から「美味い」という感想が出ました。

 安芸矢口企画ではこれからもエセ自然保護、米帝などの有害な存在に対する反撃を行っていきます。今後の企画、事業展開にご期待下さい。また、本日のイベントにご参加いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

3月2日 クレセントワゴン“Hikaru”就役、セルボモード退役

右(上)が退役したスズキH6式セルボモード・Fリミテッド  
左(下)は就役したスズキH8式カルタスクレセントワゴン・GT−S

 安芸矢口企画(芸備書房)では4月からの事業拡張に備え、従来より大型の自動車を導入することになりました。
 導入されたのはスズキ・H8式カルタスクレセントワゴンGT−Sです。全長4340、全幅1690、全高1460(単位ミリメートル)。排気量1800、5人乗り。助手席を倒さなくても芸備書房の商売道具である1.8メートル級の本棚が搭載できる広々とした空間が自慢です。

 また、この車の愛称は「Hikaru」に決定いたしました。魔神レイアースの如く力強く、宇宙翔るバルキリーの如く敏捷に、時にはその他省のはたらく少女のように愛らしく・・・という願いを込めての命名です。皆さん、かわいがってやって下さい。(ちなみに某と○氏がクレセントということで「美奈子」という案を出したが、き○ぎょくらぶRのM○美奈子氏みたいなので却下)

 なお、クレセント導入により、3回もの事故を乗り越え、王舞と共に6万キロを走り抜けたセルボモード(愛称:きゃさりん)は退役することになりました。本当にご苦労さまでした。

特別編 江の川だけではない!大和村観光発見の旅



 「以外と近い。」これが初日、2月25日に大和村に到着して、最初に抱いた感想である。約2年前、深夜に国道375線の細道を辿ったときは、三次から大和まで2時間以上を要していた。しかし今回国道54号線から一旦浜原方面に抜け、大和へ向かうと、所要時間は広島からたったの2時間30分であった。これならドライブ気分で気楽に再訪できるだろう。私はまた春に大和を訪れるつもりである。

 今回はまず一夜の宿りとなる温泉、潮温泉大和荘を訪ねた。雨に濡れた桜木が我々をいつものように迎えてくれる。ここ潮温泉大和荘、そして三江線潮駅周辺には実に見事な桜並木があるのだ。島根県下で桜というと木次町が有名だが、潮の桜も負けてはいない。桜の季節には、潮駅のホームでディーゼルを待っていると、花びらが風に乗ってくるりくるりと舞い落ちてくる。対岸から眺めれば、江の川、鉄路、桜が美しいストライプをなしているに違いない。春の潮は必見だ。

 さて、大和荘に荷物を置いて次に向かったのは、観光案内にも掲載されている蟠竜峡である。入口の看板が朽ちていたために発見に手間取ったが、遊歩道はきれいに整備されていた。車を置き、いくらも歩かないうちに岩と水が織りなす奇景を楽しむことが出来る。祠が安置される崖に登り、渓谷をはるか眼下に望むのも面白いし、滝壺の間際におりたって水のダイナミクスを感じるのも良い。最深部まで徒歩で僅か15分ほどの小渓谷ではあるが、その密度は濃い。キャッチを付けるならば「お手軽渓谷体験」というところか。ただ惜しむらくは入口への案内が不親切であることと、遊歩道の手すりが金属むき出しであることだ。渓谷に金属光沢は似つかわしくない、落ち着いた色で塗装することは出来ないだろうか。

 宿への帰り際、道の駅「グリーンロード大和」に立ち寄った。地域の名産品が取り揃えられている。大和の特筆すべき産品に、またたび関連商品がある。またたび酒の素、またたびシロップ、またたびドリンクなど。このようにたくさんのまたたび商品が作られていては、大和の猫はまたたびにありつけずくやしい思いをしているのかもしれない。またたびを特産とする自治体というのは珍しい。またたびと言えば猫である。またたびと猫関係(愛猫家、猫舌、猫柳、ねこみみ少女などなど・・・)でイベントなど打ってみると面白いかもしれない。

 一日の締めはなんといっても風呂である。潮温泉は地元の人々の利用が多く、浴場からは人の声が絶えない。土の香りがする湯につかり、窓越しに終列車を見送ればあとはただゆっくりと時間が過ぎて行く。

 翌2月26日。昨日の雨風が嘘のようにきれいな空になった。この日最大の目玉は江の川の遊覧船である。遊覧船は大和荘前の発着場から静かに出発した。船は20人ばかり乗れる屋形船、内装は畳敷きでなかなか快適である。窓の外に目をやれば、目線が水面とさしてかわらない高さになるため、あらためて江の川の大きさを認識できる。また、右を見ても左を見ても山の緑が楽しませてくれる。屋形船の、川面をたゆたうようが如き船旅。それが街の喧噪から受けるあらゆる負の効果に対して、高い癒しの効果を持つことは間違いない。しかし船旅の愉快はそれだけではない。船室から出て舳先に立ってみる。するとどうだろう、船室からはあれだけゆったりと流れて見えた景色がたちまち加速する。水面をよぎる風はさわやか、発動機の音も軽快に、船乗り気分を味わえる。また、話し好きの船頭氏が語る郷土史も実に趣深い。この遊覧船、花見紅葉の時期は言うに及ばず、盛夏の船遊びや雪見、或いは何もない季節でも大いに楽しめることは請け合いである。

 最後に、大和村役場で小さな発見をした。それは大和村内の江の川にある巨石、「鯨石」に関する伝承である。この鯨石、伝承によれば、一定の速度で移動しており、これが川の中央に達したとき、火の雨が降り世界は滅亡するという。日本のフォークロアで終末伝説は珍しく、注目される。残念ながら役場でも詳しい資料は発見できず、今後の再調査が期待される。

 こうして、大和村観光発見旅行は終了したわけだが、大きな独自の発見としてはまたたび関連商品のオリジナリティーと鯨石が心に残る。特にまたたびは大和を全国区にする可能性をもった商品ではないかと期待している。その一方で、一つ気がかりなのは三江線のことである。3月改正で減便となり、一層使いにくくなってしまった。地元に社会インフラ、観光資源、或いは観光ルートとして鉄道を活かそうという機運が見えてこないのは残念だ。一部では「可部線の次は三江線」という噂もある。幅広い企画・運動の検討と具体的な提言で是非地元のために活かしてほしいものだ。大和村の観光は、なかなか見るところが多かった。周辺地域とも連帯しつつ、与えられた環境、そして人知をフルに活用して、今後も大いに私たちを楽しませてほしい。まずは次の春、桜の季節に・・・

3月11日 アンチO州塾第2弾!O州塾が広島の教育を滅ぼす!

 広島の極悪塾、O州塾がまたしても広島教育界に悪影響を及ぼそうとしています。それは中学部のレギュラー授業における国語の排除です。

 新年度からO州塾の中学部では、通常時には国語の授業が行われないことになりました。ただし、定期試験前1週間前及び、長期休業中の講習会では国語が開講されるそうです。

 今回のO州塾の方針は、大手塾が堂々と「国語は入試には関係ない」「日常的な勉強は必要ない」と公言したも同然です。このような態度はたちまちのうちに生徒に伝染します(残念ながらO州塾は広島教育にすでにしっかりとはびこっており、その影響力はとても大きいのです)広島県の生徒の国語力はこれで一層低下するでしょう。

 しかし、問題は国語力にとどまりません。国語は思考の基、智慧の源泉です。粗雑な言語からは粗雑な思考、粗暴な言葉からは粗暴な思考と申しまして、国語力の低下はたちまち思考力全般の低下をもたらしかねません。生徒が陥りがちな「国語軽視」病を、大手塾が堂々とまき散らすことの害悪、そして罪悪は測り知れません。

 O州塾は速やかにこのような教育カリキュラムを撤回すべきであり、また消費者(生徒、保護者)もこのような教育を行うところを選ばないべきであります。

3月25日 踏んだり蹴ったり

 もう皆様ご存じだと思いますが、24日の午後3時28分頃「安芸灘地震」が来ました。王舞は自室でネット中だったのですが、突如として突き上げるような縦揺れが到来し、木造の我が家がミシミシと音をたてだしました。あわててパソコンを終了させ、机の下に非難すると、揺れは一層酷くなり本棚などが大きく動いておりました。

 待つこと30秒余り、ようやく揺れが収まり机の下から出てくると、幸いにも芸備書房本所では大きな被害はありませんでした。棚からCDが落下したり、積んであった在庫の山が崩れたり、靴箱が転倒した程度で済みました。唯一車庫の棚から、釘の入ったビンが落下して割れ、破片と釘を巻き散らかしたのが被害らしい被害です。

 さて、このように地震の被害は少なかったのですが、もっと痛いことがありました。なんとブックオフ安佐北高陽店が3月11日をもって潰れていました。開店からわずか1年ほど、在来の花いち古書センター落合店、ベストワン系列「RE本」の2点を閉店に追いやったはずのブックオフが何故?どうも古本商売では見合わないほど賃料が高い物件だったのが災いしているのではないかと芸備書房では踏んでおります、芸備書房としては手近な仕入先を一件失ったことで、これは大きな痛手です。

 また、東区戸坂の快傑堂系列「戸坂書店」も潰れていました。戸坂書店は王舞が中学高校の6年間通い詰めた青春の古本屋です。中学になって初めて万●きをはたらいたのもこの店、初めてエ●本を買ったのもこの店でした。その戸坂書店がついに撤退・・・残念でなりません。青春の場所を一つ失い、こうして十代は想い出になってゆくのでしょうか。地震被害よりも古本屋2件の廃業が心に痛い24日でした。

3月28日 地域資源ネットワーク会議出席

 3月28日島根県邑智郡川本町の川本町役場で、「地域資源ネットワーク会議」の「第2回広域住民ワークショップ」が開催されました。

 本会議は島根県のあちこちに点在する地域資源(人材・技術・文化・観光拠点・自然などなど)をネットワーク化し、地域・産業・観光を活性化しようという主旨で行われており、今回のワークショップは第1回で調べ上げられた地域資源をもとに、他地域住民の視点を入れながら活用の方針を探ることが目的です。

 参加者は地元大田市、温泉津町、仁摩町、邑智郡7町村から一人ずつ10人、そして圏域外住民として広島県から3人の計13人。ところがこの13人の内ど素人は王舞唯だ一人!あとの人々は郵便局長、図書館長、教育委員会、村会議員、社長といったかなり見識と経験を積んだ人々ばかりでした。

 まず第1回ワークショップの内容が整理され、今回のテーマが「江の川」「石見銀山」「大元神楽」と、3つ提示されました。前半戦はこういった地域資源をどう使って地域の住民を元気にするかといった、主としてコミュニティ論、社会教育、地域行政などの話題になり、王舞はまったく出番がありませんでした。後半戦は地域資源の観光活用と産業かが話題となり、王舞も観光資源消費者の立場から大いに発言し、議論をもり立てました。

 およそ3時間に渡って、様々な話題について大いに語り合った結果、地域資源のネットワーク化、活用への道筋がおおまかながら定まりました。それは以下のようなものです。

様々な地域資源

行政・民間による地域資源の発見・発掘・評価・情報収集
地域資源の持つ価値の再評価

学校教育・社会教育・地域広報を通じ地域資源の情報・価値を圏域住民が共有化

地域への誇りや郷土愛が醸成されコミュニティの再生、定住対策につながる。また、観光受け入れ態勢の強化にもなる。

地域資源の情報・価値を圏域外に発信

圏域外住民が地域資源の情報・価値を共有することで、圏域の観光振興及びIターンによる地域の活性化にもつながる

 地域資源がただそこにあるというだけではなく、その資源がもつ価値や意義、思想といった「目に見えないもの」に着目し、これを教育・観光・福祉に活かそうという点で従来とは一線を画した議論になったのではないでしょうか。この議論が活かされてくれることを期待しています。

 ちなみに、個人的には議論の中で一定の役割を果たし、報酬・交通費をもらった上に、多くの専門家の発言を通じて勉強させてもらい、大変満足しています。またこの議論の成果をまた広島・芸備線沿線の活性化にも活かしたいと考えています。


4月7日 温泉&まじかるアンティーク

☆温泉☆

 中国地方縦断桜めぐり漫遊ツアーに行って来ました。訪問地は倉敷チボリ公園、醍醐桜、かたくり自生地、湯原温泉、安野駅などなど。

 倉敷チボリ公園はどこもかしこも花だらけ。パンジー、桃、チューリップなどなど。「春覧会」にふさわしい公園作りができています。こども劇場のミュージカル「ハンスの冒険」、チボリウインドアンサンブルの演奏などを夜まで楽しみました。昨年は20億円の赤字を出し、厳しい経営が続いているところに持ってきてUSJの開業で一層の経営努力が求められるチボリ。なんとかがんばってほしいもの。

 醍醐桜とかたくり自生地は旧出雲街道沿いに位置しています。醍醐桜はかの後醍醐天皇が隠岐配流になったときに立ち寄って愛でたという伝説が残る、推定樹齢1000年の桜の巨木。残念ながら開花寸前の桜色の蕾しか見ることは出来ませんでしたが、その壮大な姿だけで、大きな感動を与えてくれました。

 同じ町内にあるのがかたくりの自生地。かたくりは弱い植物である上に、生えて7年目にしか花が咲かないので、その花をたくさん見ることが出来るのは実に稀なことなんだとか。花の色は上品な紫、形はコロニーレーザー(笑)。里山の斜面に数百株が集まって咲いています。

 ちなみにこの町内ではなぜかそこここでミツマタが咲きまくり、訪れた観光客の口からは必ず「お札・・・」という言葉がもれていました。ミツマタの黄色い花もまた、集まると一種独特の美を呈しておりました。

 さらに北へと進み、訪れたのは湯原温泉。美作三湯の一つです。見どころは何といっても湯原ダムの真下、河原にある混浴露天風呂「砂湯」・・・だったのですがじーさんばっかり入っているのでパス。結局町営浴場に移動し、入湯料600円支払っていざ浴場へ。湯原の町営浴場は源泉の真上に建てられており、わりと循環装置によって薄まっていないようで、気分は上々です。湯原温泉は源泉のphが9を越すアルカリ泉で、これが筋肉痛、慢性内臓疾患などに効くそうです。なるほどさすがは名湯、たちまち身体が温もり、疲れがとれて行きました。しかもいつまでも温もりが失われないところが素敵です。

 さて、湯原温泉街に、地元温泉組合が運営する遊技場がありまして、射的、パチンコ、手打ちパチンコ台風のビンゴ機が100円から遊べます。手軽に遊べるので温泉上がりには最適。例え勝てなくても、よそではなかなか遊べないものが多く楽しめます。ところが、ここで王舞はやってしまいました。パチンコ台1台を打ち止めにするなどして、元手メダル4枚(200円)を10倍以上に増やして賞品の湯のみを獲得して帰ったのです!

 最後に帰広してから、おなじみの可部線安野駅に向かいました。現在「花の駅」として売り出し中の安野駅、昨日はその最大の見頃で、桜、桃などが満開となり、駅構内は右を見ても左を見ても、花、花、花・・・昼間に来なかったのが惜しまれるほどでした。みなさんも近い内に訪れてみては如何でしょうか?

 というわけで漫遊の旅でした。温泉・桜・春、うん、やっぱり日本がいいねぇ〜

○まじかる☆アンティーク○

 不肖王舞、またしても同人→原典という道を辿ってしまいました。今回のネタはleafの「まじかる☆アンティーク」です。以前このネタの同人CG集を見て「ほほう」と思い、ついに仕入れてきてしまいました。

 本作は外道良心に突然大学を休学させられ、骨董品店の切り盛りを任された骨董品やの息子が、突然出逢った魔法使いの女の子と一緒に骨董品店の経営をしつつ意中の女の子と仲良くなる、という内容。以下プレイ後の感想を3つ。

(1)すふぃかわいいぃぃぃ!

 本作のメインヒロイン、スフィーは魔法使いの女の子。いやー、もう、かわいいのなんの。作中でも「かわいい!かわいい!」って登場人物に抱きしめられまくって窒息しかかるシーンがあるけれど、いや本当に可愛い。時々性格悪いけれど、恋愛感情が強まる中でその可愛らしさは一層その輝きをまします。いや、もう、流石はleaf!やるね!後半、クライマックスには本当に主人公に感情移入するぐらい良かった!

(2)少女漫画ちっく?

 魔法の国のお姫様、突然の出会い、運命による離別、奇跡(あるいは主人公の努力と無関係)の再会・・・とパーツだけ見ていると古典的な少女漫画そのもの。現代マニアはおとめちっく少女の心を継ぐ者なのか(笑)もちろんえっちシーンもあるけれど、それがメインとはなっておらず、あくまで二人のドラマの一部として書かれているところも特徴的。このあたりの見せ方はやはりleafの上手さだろうか。

そして最後の感想。

(3)俺も早く店を持ちたいぜ!

 骨董品店経営シュミレーションという側面を持つ本作。王舞のハートにクリーンヒットです!骨董品点五月雨堂も古書店芸備書房も同じ古物商の仲間。思わず芸備書房店出しの際にはちょっといい家具や皿、アンティークな品物も置いてみたくなりました。屋号も芸備書房から藝州屋に変えたりとかね。

 というわけで「まじかる☆アンティーク」なかなか良かったですよ。当分楽しめそうです。


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