カテゴリー別アーカイブ: 芸備線ニュース

芸備線を中心とした非電化陰陽連絡線の情報

2017/07/07 錦川鉄道車内ギャラリー「三江線ラストイヤー」

安芸矢口企画では、錦川鉄道の3001号車の車内ギャラリーを1年間借り切って、写真等の展示を行っております。

5月から「りょうま駅長展」を掲出しておりましたが、7月7日から展示替えを行い

「三江線 ラストイヤー」展を開始いたしました。

先日から邑南町内で巡回しております写真展示の一部と、備北交通さんとのタイアップ「三江線フォトトレイン」にご参加いただいた方の作品など16点を飾っております。

清流線でギャラリーを見た方が「そういえば三江線ってなくなるんだったな」と思い起こすきっかけになれば幸いです(そして三江線と沿線への来訪につながれば・・・)

三江線の展示は8月いっぱいを予定しております。

2017/06/29 2016年の芸備線脱線事故、安全委報告まとまる

昨年7月14日早朝に、芸備線西三次~志和地間で発生した脱線事故。これについての運輸安全委員会の報告書が6月29日に公開されました。
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1894

切り通しになっている斜面に設置された、山からの水を逃がす排水溝(縦下水)の入口が大雨に流された土砂で塞がる。

排水溝の蓋の上を水や土砂が流れてしまったため、本来水が流れ落ちるべきところを飛び越えて、線路に土砂が流入。

堆積した土砂に列車が乗り上げて脱線。

ということのようです。詳しくはリンク先をご覧ください。

2017/07/16 備後落合駅・解説会オフ

このGWにスタートした、JR・国鉄のOB、永橋さんによる「備後落合駅ガイド」。
(参考)備後落合通信さんのブログから
https://blogs.yahoo.co.jp/bingo_ochiai24/14926982.html

夏に、内容を増強して再スタートするので是非来てくれと、永橋さんを支える別のOBさんからお誘いをいただきましたので、7月16日(日)に安芸矢口企画関係者で賑やかしに行こうと思います。

日曜日の11時に備後落合という、公共交通でのアクセスが難しい時間帯なので、基本は安芸矢口・各地から車で備後落合。説明会に参加して、ドライブインおちあいなどでお昼、帰りはドライバー以外はなるべく備後庄原あたりまで汽車としたいと思います。また、三次・庄原・西城でのピックアップありとします。

車を出せる人が多くなれば、台数を減らすため乗り合わせ調整などもしたいと思います。参加希望の方は何らかの方法でお知らせ下さい。

※ピックアップの希望がなければ、安芸矢口8時集合として地道を行きましょう。
※ガイド終了後はグリーンフィールド西城か洗心館に寄りたいな・・・などと

広島市、下深川駅バリアフリー設計補助金を予算計上

先にバリアフリー化基本計画が定められた芸備線の安芸矢口・下深川の両駅。
広島市の2017年度予算で、下深川駅のバリアフリー化設計に係るJR西日本への補助金が予算化されていることが分かりました。。

2017/4/18 広島市、安芸矢口・下深川駅バリアフリー基本構想を策定

バリアフリー基本構想策定の最終段階で行われた、市民からの意見募集の中で
「29年度予算として下深川駅関係の予算のみ計上されているのは如何なものか」という趣旨のものがありましたので、この内容について安芸矢口企画から広島市都市交通部に4月下旬に確認を行いました。

市によりますと、駅構内のバリアフリー化はJR西日本が主体となって実施し、国と自治体が連携して補助を付けることになっています。現在の状況としては、JR西日本から2017年度分として、下深川駅の設計費について補助申し入れがあり、市がこれを予算化しているということです。

安芸矢口駅については、市も「JR安芸矢口駅については、ホーム幅が狭いなどの様々な課題があり、現在、交通事業者において、施工方法等の検討を進めているところです。」としており、技術的問題から、下深川駅よりも時間がかかるようです。

2017/05 りょうま駅長、台湾の雑誌に載る

 

(画像は『飛鳥旅遊雑誌』2017年5月号表紙とりょうま駅長の記事(部分))

台湾で発行されている、旅行専門誌『飛鳥旅遊雑誌』(飛鳥文化事業有限公司の刊行)は最新の5月号で日本の鉄道旅行を特集し、この中で「超可愛!動物站長大集合」という記事を掲載しました。

「站」は日本で言う「駅」のことですから、つまり「超かわいい!動物駅長大集合」という記事です。記事内で「動物站長人氣王No.1」とした和歌山電鉄の故・たま駅長や、五能線鰺ヶ沢駅のわさお、阿佐海岸鉄道宍喰駅の伊勢エビ駅長など、名だたる動物駅長が並ぶ中に、芸備線志和口駅のりょうま駅長が大きく紹介されました。

りょうま駅長にはまるまる1ページが充てられ、写真4枚とテキストで「他の動物駅長とは異なり、公式に任命された駅長ではありません」「特徴は威厳を備えたその表情」などと紹介されています。ページ下部の沿線の観光・グルメ紹介では、平和記念公園、三篠川(鯉のぼり)、広島風お好み焼きが紹介されております。表紙の左下にもりょうま駅長がいます。

記事に使用した画像は「りょうま駅長」を見守る会が提供しました。この記事を契機に、台湾からの旅行者が志和口駅に来られることを楽しみにしております。

2017/04/29-30 備後落合駅でJROBが構内ガイド

庄原市西城町出身の元国鉄マン永橋則夫さん(74)が4月29、30の両日、地元備後落合駅でガイド
会を開きました。ピーク時116人もの職員が働いていた「交通の要衝」の歩みや設備を、実際に
働いた元鉄道員ならではのエピソードを交えて紹介。広島県内を始め、遠く東北地方や、首都圏、
関西圏などから訪れた鉄道ファンたちと、お客でにぎわった往年の光景に思いを馳せました。

30日の会には約40人が参加。まず出札、改札、小荷物など9人の係員が詰めていたという駅舎内
や駅前の説明を受けました。入口側のカウンターは出札窓口用、ホーム側のカウンターは小荷物
用だったそうです。駅前には国鉄職員向けに店などが建ち並び「落合銀座」と呼ばれていたとい
います。

駅舎を出て左側、現在は斜面と草むらだけになっている場所に官舎でした。職員専用の食堂や風
呂もあり、SLの灰で真っ黒になった体をきれいにしてもらおうと早めに湯を沸かしていたようで
す。冬になると、当時子どもだった永橋さんたちが竹スキーに「かもめ」「ちどり」などと列車
名を付けて斜面を滑り、服を濡らして駅へ行くと、操車係室で暖めてもらったなんて古き良き時
代の話も。職員が演芸クラブをつくって車庫で芝居を披露し、全国大会に出たこともあったそう
です。

駅舎から出て木次線ホームへ。ここからは古い写真を交えての説明です。転車台は最初7,8人が
かりで回し、後に蒸気、電動と進化したそう。トイレ前あたりに腕木式信号を操作する設備があ
り「きょうは調子が悪いなあ」と思ったら、動力機構にタヌキが入り込んでいたこともあったら
しいです。当時の手旗を持って、突放の時にどう振るかの実演もありました。次の芸備線ホーム
では、かつてあった屋台の話に。あの「おでんうどん」です。列車の到着時間が迫ると2人の売
り子さんが麺を湯がき始めますが、お客さんが多いと提供まで時間がかかったそう。定刻になっ
てもまだうどんが行き届かないケースもあり「仕方ないのう」と少しの間待ってあげたんだそう
です。指令?とやり取りできるスピーカマイク「トークバック」の紹介もありました。

給水塔へは駅の南北両側から水を引いていたことや、山陽本線が運休になった時に迂回運行でな
は・ひゅうが・かもめが備後落合までやってきたエピソードなど話の一つ一つが興味深く、参加
した皆さんは熱心に聞き入ったり、動画を撮ったりしていました。

最後の永橋さんが「備後落合駅は、3線が落ち合うから付いた素晴らしいネーミング。色んな人
が出会う場にしてほしい。もし男女の出会いがあった時は頼まれれば仲人を引き受けます」と締
め、みんなが笑顔になって会が終わりました。永橋さんは新見駅に掛け合って、木次線ホームか
ら芸備線ホームへ渡る階段に手すりをつけてもらうなど、備後落合に強い思いをお持ちで、夏休
みに子ども向けのガイド会を開きたいとも意気込んでいました。

2017/05/04 「三江線プラン8」「THEヤンゴン」重版出来!

(三江線プラン8 第2版表紙)

(THEヤンゴン表紙)

海を渡りミャンマーのヤンゴンを走る、日本の中古バスの活躍をおさめた「THEヤンゴン」(2016年夏コミ発行)、7人のライターが自ら旅した8つの三江線旅を提案する「三江線プラン8」(2016年冬コミ発行)の2冊について、ご好評につき重版をいたしました!

「三江線プラン8」は、2017年春のJRダイヤ改正に対応し、収録プランの列車時刻等はすべて2017年春のものに改めています。また、沿線施設のリニューアル等にも対応して内容を一部修正いたしました。

お値段は従来通り、「三江線プラン8」600円(書泉750円)、「THEヤンゴン」700円(書泉850円)。安芸矢口企画本所、書泉グランデなどでお求め下さい。一部委託先では、旧版が販売されていることもございます。ご承知おき下さい。

2017/04/29 清流線車内ギャラリー「りょうま駅長写真展」発車!

(3001号車車内)

(3001号車外観)

安芸矢口企画では錦川鉄道応援のため、同社が錦川清流線車両内に設置した「清流ギャラリー」を1両分12ヶ月間使用する契約をいた しました。

「ローカル鉄道応援ポスター」同様、利用料で清流線を応援すると同時に、「安芸矢口ギャラリー」として、2ヶ月スパンで6つの企画展を行うことによって、車内コンテンツを提供する試みです。

初回は、芸備線志和口駅のねこ駅長「りょうま駅長」を紹介する
「会いに行けるねこ駅長 りょうま駅長写真展」をご覧いただきます。

4月29日、「りょうま」を見守る会からご提供いただきました、凜々しくかつ愛らしいりょうま駅長の写真11点を携え、錦町駅におもむきました。

12:17、527D錦町行きの1両目で到着した3001号車「せせらぎ号」に乗り込み、錦川鉄道S課長と設置作業を実施。14:14、同車両が532D岩国行きとして発車したことで、「安芸矢口ギャラリー」の「会いに行けるねこ駅長 りょうま駅長写真展」がスタートいたしました。

清流線の日常的な利用者の人々や清流線に遊びに来た人々が、芸備線や志和口に足を向けていただくきっかけになればと思います。わずかでも交流人口の増加につながることを期待しております。

「会いに行けるねこ駅長 りょうま駅長写真展」は6月末までの予定です。途中写真の追加、一部入れ替えを予定しております。7月からは三江線フォトトレインの作品などで、三江線写真展を行う予定です。

※運用の都合で、3001号車「せせらぎ号」が全く走らない日もございます。その際はご容赦下さい。

(追記)

2017/05/04に写真4枚を追加しました。

2017/04/26 邑南町阿須那公民館で写真展

(写真展の様子)

(会場の阿須那公民館)

安芸矢口企画では、4月26日から島根県邑智郡邑南町の阿須那公民館で写真展を行っています。

先に口羽で行った写真展の作品を中心に、36点の写真を「三江線」「花桃」「羽須美の風景」に分けて展示しております。

阿須那公民館は、旧羽須美村域の統合された中学校である羽須美中学校が置かれる大きな集落で、より多くの邑南町の皆さんに作品を楽しんでいただけることと思います。ぜひご観覧下さい。

阿須那公民館は、土曜日は830~1230のみ、日曜日は利用団体がある時のみの会館となっておりますのでお気を付け下さい。阿須那公民館 0855-88-0001

会期は5月20日(土)までとなっております。

また、5月21日(日)は阿須那の「次の日祭り」の日です。 (→参考リンク(なつかしの国石見))
5月21日には、この写真展を祭り会場近くのサロン「よりんさい家」で行いますので、祭りに来られた方にもぜひお立ち寄りいただきたいと思います。

2017/4/18 広島市、安芸矢口・下深川駅バリアフリー基本構想を策定

4月18日、広島市は「JR安芸矢口駅及びJR下深川駅周辺地区バリアフリー基本構想」を発表しました。詳しくは

http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1491545447535/index.html
(広島市Webサイト JR安芸矢口駅及びJR下深川駅周辺地区バリアフリー基本構想)をご覧ください。

改正バリアフリー法によって、バリアフリー化を求められる駅の基準が、利用者数5000人/日から、3000人/日となり、芸備線では下深川・安芸矢口・戸坂の3駅が対象となりました。法の求める平成32年度末までのバリアフリー化を目指し、広島市が昨年秋から地域住民の声も聞きながら「バリアフリー基本構想」を策定を進めていました。

安芸矢口駅と周辺では以下の事業が「特定事業」として平成32年度までの整備を目標に進められます。

(安芸矢口駅)
・構内通路の段差解消 (駅舎入り口の2段の段差部分だと思われます)
・改札口からホームへの昇降設備(エレベーター)の設置
(地域の一部が提案していた「はね橋型通路」や、構内踏切案、対向式ホーム案は採用されませんでした)
・障害者対応トイレ(多機能トイレ)の設置
・音声・音響案内装置の設置
・券売機の改良
・バリアフリー対応に関する社員教育・訓練及び実践

(バス 矢口バス停・矢口駅前バス停)
・ 低床車両の導入
・ バリアフリー対応に関する社員教育・訓練及び実践

(周辺道路設備)
・ 生活関連経路上の視覚障害者誘導用ブロックの設置
・ 生活関連経路上の歩道の新設や改良

(周辺道路管理)
・ 生活関連経路上のバリアフリー化に資する信号機の改良・高度化(音響装置の設置)
・ 生活関連経路上の違法駐車行為の取締り及び防止のための広報活動・啓発活動等の
実施

また、以下の事業が「その他の事業」として計画に盛り込まれました。

・生活関連経路に準ずる経路のバリアフリー化
・交通結節機能の強化(JRとバス等との乗継環境の向上)
・放置自転車、不法看板に対する指導・撤去

また、下深川駅についても駅舎~ホーム間及び自由通路へのエレベーター設置などが計画されました。

計画により、誰にでも使いやすい駅が実現し、自家用車無しでも暮らしていける町、より利便性が高い町となりますよう願っております。広島市およびJR西日本他関連事業者のご協力で、目標年度までにスムースに事業が進んでいくよう、地域としても協力していかなければなりません。


安芸矢口企画としては、「一般利用者の利便性も向上するバリアフリー」「乳幼児連れも一種の交通弱者と捉えたバリアフリー」を念頭に、タウンミーティング、タウンウォッチング、意見募集に参画して参りました。

利便性の大きな向上を狙った対向式ホーム案は採用されませんでしたが、強い問題意識を持って臨んだ安芸矢口駅~ウォンツ間の歩道改良は特定事業に、JRとバスの結節強化はその他事業に盛り込むことが出来ました。また、JA口田支所・口田集会所・口田小学校といった県道37号線旧道沿いの施設を生活関連施設に位置づけていただき、口田小学校以北の旧道が「生活関連経路に準ずる経路」となりました。

これにより、バリアフリーのメインターゲットである高齢者・身体障がい者の生活が改善するだけではなく、駅を中心とした町作りとして以下のような余得が期待されます。

・安芸矢口駅周辺の大型店舗、医療機関は概ね「生活経路」または「準ずる経路」で結ばれ、特定事業またはその他の事業でバリアフリー化が行われ、地域内での移動が楽になります。
・公共交通網形成計画でも「乗り換え拠点」となっている安芸矢口駅について、バリアフリー計画でも結節強化がうたわれることで、具体的な改良施策の実施が期待されます。
・小学校に至る旧道が「準ずる経路」に位置づけられることにより、バリアフリー化によって児童の通学路がより安全になることが期待されます。

さらに、意見募集で補足しておいた、口田郵便局周辺の改良済みの歩道に雨水が溜まる件についても「今後、改良工事を実施し対応する予定です」との回答をいただきました。

※為念 パブコメの「廃車を設置して雨風よけに」というのは、当方の意見・提案ではありません