2015/9/27 りょうま駅長 近況

・“要職猫”で町おこし 非公認駅長、「路地裏観光課長」

「駅長」「市長」「館長」。和歌山電鉄貴志川線の故・たま駅長に代表されるように、ネコが“要職”を務め、町おこしや観光振興に一役買うケースが全国で増えている。県内では駅長と課長が相次いで登場し、注目を集めている。【菅沼舞】

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(画像説明) JR芸備線志和口駅周辺で乗客を迎えるりょうま駅長 =安佐北区白木町で

JR芸備線志和口駅(安佐北区白木町)で乗客を出迎えるのは「りょうま駅長」(オス、およそ10歳)。幕末の志士・坂本龍馬にちなんだ。駅周辺には以前から、地域住民が世話をする「地域猫」が数匹おり、りょうまは2010年ごろに駅に通うようになった。人なつこい性格で、乗降客や住民に可愛がられ、2年前からは非公認の駅長として勤務している。

りょうま駅長は普段、午前9時ごろに朝食を終えてから“重役出勤”。利用客や観光客を出迎えたり、駅周辺をパトロールしている。トレードマークの駅長帽は特注。今年8月に完成した最新のものは、駅長の証である2本のゴールドのラインが輝いている。

ネットや口コミで存在が知られるようになると、関東や東北、九州からも観光客が来るようになり、就任から現在までに8000人以上が訪れた。住民は、町振興のため、りょうまの手を借りようと昨年12月、「りょうまを見守る会」を発足させPRしている。事務局長の中原英起さん(70)は「りょうま駅長は明るさや元気、癒やしを与えてくれる。ぜひ会いに来てください」と話す。

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(画像説明) 「ここは私の庭よ」。商店街を案内するララ =尾道市の尾道本通り商店街で

尾道市・尾道本通り商店街の「まなぶ美容室」で暮らす「ララ」(メス、7歳)は今年、県から「路地裏観光課長」を拝命した。猫の目線で尾道を散策できる県のインターネット特設サイト「広島キャットストリートビュー」に登場し、商店街を案内し魅力を伝えている。県の担当者は「人なつこさとカメラ目線がすばらしい」と任命理由を明かす。飼い主の中室学さんは「『尾道に遊びに来て』と言っています」と通訳してくれた。

一方で、命を奪われるネコも後を絶たない。県動物愛護センター(三原市)によると、県内では昨年度、猫1721匹が殺処分された(犬は1065頭)。センターは、命の大切さを考えてもらおうと、来月17日に東広島市で動物愛護イベントを開催する。デンマークの動物行動スペシャリストが講演し、犬のしつけ教室や写真展などがある。

(記事引用:『毎日新聞』2015年9月22日付朝刊)

DSC_3895 (2015.09.27王舞撮影)

9月9日にはTBS系「生き物にサンキュー!!」で紹介されました。この日の「芸備線ニュース」はアクセス数が通常の4倍に達し、全国TV放送の威力を見せつけました。ところが、肝心な広島地区は野球中継のため「生き物にサンキュー!!」の放送が無し。りょうま駅長のお世話をしている地域の方もがっかりしていました。

9月27日にりょうま駅長を訪ねました。「生き物にサンキュー!!」の影響でシルバーウィークに遠来のお客さんが多数あり、りょうま駅長は過労で風邪をひいてしまったとのこと。8月に新調したという駅長帽も凜々しく・・・とは行かずぐったりとしているのですが、それでも来客にサービスしようとするのが不憫で、早々に離脱しました。画像はりょうま駅長が咳をしたところです。