安芸矢口企画では、広島市道路交通局都市交通部にJR芸備線に関して以下の要望を行いました。
(写しを取っていないので要旨)
(1)2018年7月災害からの復旧以降、芸備線の朝ラッシュの列車が軒並み1両減車になっている。
車内の混雑はかなり酷く、減車が常態化しないよう市からも申し入れをしてほしい
(2)代行輸送が長期化し、「鉄道がない」ことを前提に生活を変えた人もいる。
芸備線が全線復旧したとしても、利用者が戻らない恐れがある。今後の公共交通と
地域を守るために、復旧時にはセレモニーのようなものにとどまらない利用促進策を
講じて欲しい
これに対し4月4日、同部の交通対策課長名で以下の回答がありました。
(1について、抜粋)
平成30年7月豪雨災害以降の芸備線における車両数について、JR西日本に確認したところ、「現在暫定ダイヤで運行している広島~狩留家間において、朝ラッシュ時に1編成あたりの車両数を減車していることについては、狩留家~白木山間の橋梁が流出し、白木山駅以北にある車両を広島方面に回送できなくなったことによるものです。」との回答がありました。
(2について、抜粋)
本市など沿線市で構成する芸備線対策協議会では、芸備線が地域間の大量輸送手段として、また通学・通勤をはじめ住民生活の移動手段として、重要な役割を担っていることを踏まえ、昨年10月にJR西日本に対して、芸備線の早期復旧に向けた要望を行いました。この中で、沿線地域の交流促進と利用者の増大に資する利用促進策をJR西日本と共同で実施することを併せて要望しており、全線運行再開が見込まれる本年秋頃を一つのタイミングとして捉え、利用促進策の具体化に向けて検討を進めていきたいと考えています。
市からの返答について所感を述べますと、
減車については、字面だけでは「減車の理由はこうでした」ということのみで、9月以降どうなるということが書かれていません。希望的観測をすれば、言外に「なので、復旧したら元に戻ります」という意味が込められている・・・となるのですが果たして。
利用促進については、赤字で示した部分が気になります。特に「沿線地域の交流促進」という言葉を使っていることに大注目です。芸備線を用いた交流促進・・・ベタなところだと観光キャンペーンでしょうか。三次市はもののけ博物館も4月26日に開館し、開館直後の混雑を避けて秋ぐらいに見に行くのが丁度良いかもしれませんね。対策協議会がどんな施策をされるのか、期待して待ちましょう。
年度末のお忙しい時期に、丁寧な書面回答をいただきました広島市都市交通部のご担当者様には、厚く御礼申し上げます。