2014/02/16 冬眠する木次線・代行バス(現地取材)

安芸矢口企画は2月16日、中山支所開設記念宴会終了後、大雪のため長期運休している木次線出雲横田~備後落合間の取材を実施しました。

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gn20140216b(備後落合駅構内の様子)

備後落合駅構内は、人の通るところは除雪してあり、利用に支障はありません。人が通らない部分は20~30cm程度の積雪となっており、足を踏み込むには濡れる覚悟が必要です。

時は14時台、芸備線新見方面・三次方面、木次線の3方向からの列車が顔を合わせる時間です。

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まずは新見からのキハ120が到着。

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続いて三次からのキハ120と、木次線の代行バスがほぼ同時に到着しました。
木次線代行バスは、駅敷地と前面道路の間のフェンスを開き、駅構内を使って方向転換していました。

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こちらが木次線代行バスなのですが、このバス、ただのバスではありません。中国JRバスご自慢のプレミアムバス、中型バスをわずか11人で独占してしまうという贅沢車「プレミアム11」なのです。この車両についての詳細は中国JRバスのサイトでご覧下さい。

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内装はこんな感じ。本皮貼りの独立シートが8席と、最後部の3人掛けで乗客の定員が11名となります(この他に運転士・ガイド席)。座席幅こそ鉄道のグリーン車には負けますが、深くリクライニングするシートは、夜行運用させてもおもしろそう。こんなバスに、鉄道の普通乗車券のみで乗れてしまいます。

出雲横田~備後落合間の3往復の列車のうち、午後の2往復がこの「プレミアム11」での運行となり、午前の1往復はタクシー代行とのことでした。なお、点検などの都合で車両運用は変わる場合がありますので、違う車両で運行されることもありますからご承知おき下さい。


木次鉄道部のスタッフが、駅の中や駅前で代行バスの発車を呼びかけ、乗り遅れ等を確認して発車です。乗客は6名・・・我々一行の5名と、ご年配の旅行者1名のみ。

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ハンドルは中国JRバスのスタッフが握り、ガイド席に木次鉄道部のスタッフが座ります。
備後落合駅前の橋を渡り庄原方へ少し走り、国道314号線に入ります。314号に入ると、道路の両脇に除雪車によって押し固められた50cm~1M程度の雪の壁が現れます。このため歩道はほとんど使用不能になっています。

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油木駅の様子。バスは駅前に待機し、木次鉄道部のスタッフが駅構内に乗客の有無を確認しに行きます(写真の後ろ姿)。ホームの積雪は40~50cm程度に見えましたが、木次鉄道部氏はホームにも上がって確認を行っていました。

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三井野原駅前。道路脇の雪が1メートル以上になりました。画面奥の方では、スキー場が絶賛営業中です。

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三井野原駅の様子。かつては木次線が三井野原スキー場への旅客を運んでいたのですが・・・

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おろちループから眺める周囲の山。まだまだ根雪があるようです。

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三井野大橋あたりから眺める木次線三段スイッチバック周辺の雪覆い。乗車した木次鉄道部のスタッフによると、周りの雪が溶けないと、運行再開に向けての復旧工事に入れないとのこと。

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出雲坂根駅で時間調整を兼ねて10分程の停車。延命水を飲んだり、駅舎のトイレを使ったり、自販機で温かい珈琲を買ったり、雪玉を投げたりできます!?

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駅構内の様子。雪の海になっています。線路の上の雪が、ホームと変わらないところまで積もっているのです。

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延命水の様子。狸たちも雪の中です。駅入り口から延命水への動線は、除雪されていました。

出雲坂根を出発し、標高が下がるにつれて雪もへり、出雲横田では日陰に少し雪が残る程度でした。

なお、再度代行バスで備後落合に戻ったのですが、この便は遺憾ながら安芸矢口企画の5名のみ乗車・貸切状態でした。