カテゴリー別アーカイブ: 芸備線ニュース

芸備線を中心とした非電化陰陽連絡線の情報

2016/10/15 三江線絵はがき発売

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島根県邑智郡美郷町で道の駅「グリーンロード大和」を運営する合同会社だいわもんど(同町)と、三江線ファンなどで作る任意団体三江線魅力化プロジェクトは、四季の三江線風景を16枚の写真で綴った絵はがき「POST CARD三江線」を発売しました。

写真を提供したのは、「三江線フォトトレイン」のご講師も務める山岡亮治・田原幹夫の両氏です。青空を背に宇都井駅近くの鉄橋を渡る急行型車両、潮の桜、雪の口羽、レンゲソウや朝霧など、様々に美しい三江線の風景が切り取られています。

沿線の方の思い出として、旅の方のお土産として、お求めいただければと思います。特に旅の方からは、三江線への旅の記念となる「形の残るもの」(食品類以外)へのご要望が根強くあり、このたびの絵はがきはそれに応えられるものです。

絵はがきは16枚組で800円(税込み)。グリーンロード大和と三江線魅力化プロジェクトが関わる一部のイベント会場で購入可能、沿線外ですが安芸矢口企画本所でも購入できます。販売場所は今後増える可能性があります。

お問い合わせはグリーンロード大和 0855-82-2812


三江線の魅力忘れないで ポストカードを制作 

廃止とバス転換が決まっているJR三江線の魅力を知ってもらおうと、イベント活動を展開している住民団体などが、三江線のポストカードを制作し、販売を始めた。四季の自然美に彩られた沿線風景と列車を写した16枚セットで、関係者は「三江線のある風景を忘れないでほしい」と活用を呼び掛けている。

制作したのは、沿線の島根県美郷町の住民有志でつくる合同会社「だいわもんど」と、沿線でイベント活動を展開している三江線沿線魅力化プロジェクト。写真愛好家の田原幹夫さん(42)=美郷町在住=と山岡亮治さん(45)=広島市在住=から写真提供の協力を得て、四季折々のベストショットをそろえた。

美郷町の潮駅を撮影した一枚は、構内を彩る桜並木と神楽ラッピング列車の鮮やかなコントラストが印象的。雪化粧した棚田と1両列車を捉えた写真からは、里山の原風景を愛する撮影者の感性がにじむ。

ポストカードは1セット800円で、同町長藤の道の駅グリーンロード大和で購入できる。また、販売する店舗や団体を募集しているという。

だいわもんど社員で、同道の駅駅長の高橋由美さん(50)は「ポストカードを通して三江線の魅力を伝えたい。受け取った人が沿線に思いをはせてくれればうれしい」と話した。

(記事引用:『山陰中央新報』Web 2016年10月23日付)

2016/11/26・27 INAKAイルミ@おおなん2016

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三江線宇都井駅と駅周辺の集落全体がLED照明で幻想的に彩られる、邑南町の「INAKAイルミ@おおなん」が今年も開催されます。

「INAKAイルミ@おおなん」は、田園風景の中にそそり立つ「天空の駅」三江線宇都井駅を厳かに青くライトアップ、足もとに広がる田には「稲穂イルミ」が黄金色に輝き、「ほたるイルミ」が漂う川には光で表現されたハンザケ(オオサンショウウオ)が出没するという、田舎の景色の柔らかさに、光の美しさを添えるイベントです。邑南自慢の「A級グルメ」の屋台村も出ます。

2016年は、従来からのイルミネーション、おにマン(LEDで闇夜に目や口が不気味に輝くゆるキャラ)、イルミマン(LED人間、異星人らしい)などの他に新企画の「大行灯」が登場するとのことで、また新しい楽しみが増えそうです。


「INAKAイルミ@おおなん2016」

開催日  2016年11月26日(土)・27日(日)
開催時間 16:00~20:30(予定)

入場無料

アクセス
・三江線宇都井駅下車すぐ
三次発16:56の列車(宇都井18:00着)、浜原発17:04の三次行き(宇都井17:35着)で宇都井に入ると、三江線オリジナルキーホルダー(非売品)がもらえます

・臨時駐車場(羽須美中学校)から無料シャトルバス

問い合わせ
INAKAイルミ実行委員会事務局(邑南町役場商工観光課)
0855-95-2565


安芸矢口企画では、INAKAイルミ@おおなん2016二日目となる11月27日(日)に、第7回となる「三江線フォトトレイン」を予定しております。後日、当「芸備線ニュース」でご案内いたしますので、ご期待下さい。

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2016/10/05 安芸矢口駅近くで人身事故

10月5日午前6時12分ごろ、広島市安佐北区口田南の芸備線安芸矢口~戸坂間で、広島発狩留家行き普通列車の運転士が線路内に座っている女性を発見しました。運転士は列車に非常ブレーキをかけましたが間に合わず、女性と接触。女性(40)はその場で死亡が確認されました。乗客・乗務員にはありませんでした。現場は安芸矢口駅から南に800メートルほどの踏切の近くで、周囲は住宅や小規模の工場などが多い地域です。警察が事故の原因を調べています。

この事故が朝のラッシュを直撃し、狩留家~広島間で上下線あわせて7本が運休、8本に最大110分の遅れが発生し約4340人に影響が出ました。

Webでは女性が線路に座り込んでいたことから、自殺ではないかという声が強く、近所に通勤しているという男性からは「踏切に頭蓋骨の破片が落ちているのを見た」といった投稿もありました。

(参照:『中国新聞』、広島ホームテレビ)

2016/08/28 三江線フォトトレイン(第6回)夏編 受付開始

江の川鉄道 車窓きらめく夏

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・「日本一のローカル線」三江線乗って撮って
・三江線全線開業41周年「誕生日イベント」に参加
・先達「撮り鉄」が同行、あなたの一枚をサポート
・北前船と赤瓦の町並み、江津本町を満喫
・高原のいで湯・三瓶温泉でさっぱりゆったり
・広島市内から貸切バスで往復、わいわい移動
・石見の貝ごはん「ぼべ飯」とエゴマのお弁当

毎回大変ご好評をいただいております、三江線フォトトレインの第6回を来る8月28日(日)に開催いたします。

「三江線フォトトレイン」は、安芸矢口企画が三江線沿線の皆様と協働してお届けする旅行企画です。
第6回、夏編の参加申込みが8月8日(月)からスタートいたします。

第6回は夏編として、江の川の雄大な風景と三江線とを同時に写真に収めることができる場所に、皆さまをご案内いたします。最初に訪れる江津本町も、雰囲気ある町並みで見て良し撮って良し。

石見川本では、三江線魅力化プロジェクトさんの「三江線全通ほぼ41周年」のイベントに参加し、石見の家庭料理「ぼべ飯(参考リンク)」と川本名物エゴマが入るお弁当をご用意します。

川本から粕淵まで、「日本一のローカル線」三江線に実際に乗車して、車窓をお楽しみいただきます。
三江線乗車後はフォトトレインとしては初となる三瓶温泉「さんべ荘」でのご入浴・休憩・・・と今回もお楽しみ盛りだくさんの内容でお届けいたします。

旅程・旅行代金等の詳細はチラシの画像をクリックしてご覧ください。
お申し込みは備北交通たび館三次(0824-62-3372)へ、8月8日(月)から受付を開始しました。

この夏も、多くの皆さまと三江線とその沿線で楽しみたいと思います。
ぜひ、ご参加下さい。

2016/6/23 芸備線西三次駅~志和地間で土砂崩れ、一日半不通に

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(上 通常充当されない夜間の列車にキハ120 下 甲立行きの発車案内表示 画像提供:西の箱根越えさん ありがとうございました!)

広島県全域で6月22日(水)の午後から強い雨が降り、23日(木)未明までに100ミリを超える雨量(広島・アメダス)となりました。山陽本線では22日深夜にセノハチで列車が土砂崩れに乗り上げ脱線するという事故も起きています。安芸矢口でも近隣地域の避難勧告を通知するエリアメールが未明に頻発、太田川からは緊急サイレン鳴動と眠れぬ夜となりました。

23日の早朝に、芸備線の西三次~志和地間で、線路脇で土砂崩れが発生し、大量の土砂が線路に流入しているのが見つかりました。

大雨に係る線路点検のため、23日始発から三次~広島間で運転を見合わせました。午前9時には甲立~広島間で運転を再開しましたが、多くの車両が三次に閉じ込められる形になったため、再開後も一部の列車が運休となったり、所定の編成よりも少ない車両での運行となり、終日混乱しました。上り列車では普段は存在しない「甲立行き」の表示が行われ、好事家を喜ばせました。

明けて24日(金)、引き続き車両が不足した状態で朝ラッシュを迎えることとなりました。所定5両編成の列車が2連で運行されたり、4両編成の列車がキハ120の2連で運行されるなど輸送力の不足が著しく、広島行きの列車はいずれもすし詰め状態、安芸矢口駅では大量の積み残しが発生してなかなか解消せず、戸坂・矢賀駅では何本もの満員列車を見送る利用者が続出という大変な事態になりました。

朝ラッシュが終わる頃には、強い降雨のため運転再開区間も再度の雨徐行となりました。土砂流入箇所の復旧など進められるのかと危惧されましたが、関係各所のご尽力あって24日の17時53分に三次~甲立間も運転再開となりました。遅れは24日深夜まで続きましたが、25日の始発からは通常の運行に戻りました。

2016/06/19~ 芸備線で線路陥没相次ぐ

芸備線は梅雨の長雨・大雨で3度にわたり線路陥没が発生、ダイヤが大幅に乱れました。

6月19日午前11時50分頃、広島市安佐北区口田南の芸備線戸坂~安芸矢口間で、線路脇に直径約40センチ、深さ約1メートルの穴が開いているのが、JR社員によって見つかりました。確認・復旧作業が行われその間運転見合わせとなり、上下6本が運休、3本が最大約90分遅れ、約650人に影響が出ました。


6月30日午後にも安芸矢口~戸坂間で線路脇にくぼみが発見されました。報道などによると、この陥没は線路脇50cmほどの場所で、直径50cm、深さ50cmだったとのこと。復旧作業のため下深川~広島間の運転を見合わせ、17時10分からは芸備線三次~広島間で見合わせとしました。運転再開は18時23分となり、上下10本が運休、遅れはほぼ最終列車まで残ってしまい、約3000人に影響が出ました。

この日は、三次方面からの列車が数珠つなぎとなり、安芸矢口駅ではホームに広島行き列車が停車中の状況で、三次方ポイントの手前まで次の広島行きが来てしまうという珍しい光景が見られました。また、この日の最終列車運行後に、2両編成(キハ120との情報あり)の点検列車が広島~下深川間で1往復運行されています。


7月1日は、早朝に中深川~下深川間で線路陥没が発見され、確認と復旧作業のため、芸備線狩留家~下深川間で始発から6時28分まで運転を見合わせました。この影響で朝ラッシュ時の志和口や三次からの広島行き列車が軒並み遅延し(最大35分)、利用者は二日続けてのダイヤの乱れに混乱しました。


線路の陥没ではありませんが、6月26日の午後2時55分ごろには広島市安佐北区白木町秋山のJR芸備線志和口~上三田間の横路第1踏切の手前で、JR広島支社のトラックが一時停止した際、市道が陥没しました。トラックの右側前輪が陥没にはまって車体と遮断棒が接触する恐れがあったため、トラックに乗っていた社員が非常ボタンを押し、近くを走行中の広島発三次行き普通列車が緊急停車させました。

陥没は1メートル四方、深さ50cmほどとのことで、列車は上下2本が運休、3本が最大50分遅れ、440人に影響が出ました。

2016/07/15 美郷町で中嶋茂夫氏の講演会(三江線)

美郷町観光協会と美郷町三江線利用促進協議会は、来る7月15日に講演会「赤字ローカル線を活性化して地域を元気に!」を開催します。

講師は鉄道ジャーナリストの中嶋茂夫氏。

・日時 平成28年7月15日(金) 15時~16時
・会場 みさと館1階町民ホール (島根県邑智郡美郷町粕渕168、粕淵駅徒歩15分)
・参加無料

問い合わせは美郷町観光協会0855-75-1330

美郷町観光協会のブログに詳細が掲載されております。

2016/07/01 浜原駅に三江線ファンがご当地漫画書棚を寄贈

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6月末、三江線の浜原駅に島根県と縁のある漫画ばかりを集めた書棚(左)が登場しました。
この本は、三江線利用者に少しでも待ち時間を楽しく過ごしてもらおうと、浜田市内の鉄道ファンの男性が寄贈したものです。本を託された浜原地域おこし協力隊の方々が、長く読んでもらえるようにと一冊一冊カバーをかけて設置されました。本棚も地域おこし協力隊の呼びかけで、地域の方が寄贈されました。

7月2日に行われた、三江線沿線魅力化プロジェクトによる浜原町歩きイベントや、夏の青春18きっぷシーズンに間に合うように設置作業を進められたとのこと。夏に三江線をたずねる際、浜原で長い待ち時間が発生した時など、活躍しそうですね。

(※)右の小さな棚は、少し前に三江線活性化協議会によって設置された子供向けの本の数々だそうです

(情報・画像提供 Iさん ありがとうございました)

・7/7 15:35 訂正
当初、本棚も浜田市の鉄道ファンからの寄贈としておりましたが、
本棚は協力隊からの呼びかけに応えた地域の方からの寄贈との指摘がありました。
お詫びして訂正いたします。

 

2016/07/30 錦川鉄道で「納涼お笑い列車」運行

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gn20160730 →PDF版チラシはこちら(申込先・旅行条件等を加えたものに差し替えました)

山口県岩国市の第3セクター鉄道・錦川鉄道は、来る7月30日(土)にイベント列車「納涼お笑い列車」を運行します。

・往路 貸切車両でお笑いコンビ「NOモーション。」の爆笑ものまねライブ
・錦町にて 町内散策か錦川鉄道の構内見学
・復路 錦川清流弁当を食べながらNOモーションのフリートークと記念撮影

アニメキャラを中心とした物まね芸に定評のあるお笑いコンビ「NOモーション。」が清流線で車内ライブをいたします。列車内でのお笑いライブというのは、錦川鉄道では初の企画となります!

清流線と駅弁が楽しめ、錦町駅の構内見学も可能、そして何よりものまね芸、声優、ナレーションなどでマルチに活躍する「NOモーション」のお笑いライブと、盛りだくさんの内容を詰め込んだ日帰り旅行です。

旅行代金は大人5000円、小人4000円。7月5日頃から錦川鉄道で受付開始予定です。


・お笑いコンビ NOモーション。

gn20160730g (左・星ノこてつ錦町出身 右・矢野ともゆき)

→「NOモーション。」の動画検索結果へ

「ギザ細かすぎて伝わらないアニメものまね選手権」で優勝経歴のある北斗の拳ものまねの得意な「矢野ともゆき」(元、侍PANG矢のともゆき)

「マッスルミュージカル」、格闘技プライド系の番組で14戦無敗のブラジル人にKO勝ちする星ノこてつ。(元、タイガーこてつ)

とで形成される、ものまねやアニメネタ、サブカルネタを得意とするお笑いコンビである。(公式サイトより引用)
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なお、このイベント列車には、安芸矢口企画が企画協力しております。

2016/06/19 芸備線一夜に三度鹿をはねる

 6月20日付けの新聞各紙によると、6月19日晩に芸備線が三度も鹿と衝撃したとのことです。

 6月20日付けの『毎日新聞』Webの記事から事実部分を引用します。

(以下引用)
 JR西によると、19日午後8時56分ごろ、広島発三次行き快速列車(3両)が、井原市−向原間で線路上にいたシカと接触。約15分後に運転を再開したが、午後9時35分ごろ、甲立−上川立間で再度シカとぶつかった。運転士と乗客約30人にけがはなかった。

 午後9時28分ごろには、広島発三次行き普通列車(3両)も中深川−上深川間でシカと接触したが、けが人はなかった。一連の事故で、接触した列車を含む4本が最大40分遅れ、約70人に影響した。
(引用終わり)

 この件は、わずか40分の間に3件の衝撃という異常性から、毎日・読売といった全国紙でも記事化されてしまいました。利用者としてはもはや日常茶飯事であり、「またか」「そんなもんだ」のような思いもありますが、年間100件を上回る慢性的な鹿衝撃と遅延・運休の発生は交通機関としての信頼を損ね、利用者の満足度を低下させる由々しき問題と言わざるを得ません。

 JR西日本広島支社も鹿笛の設置や深夜帯での列車減速などの対策を講じておりますが、あまり効果が上がっていません。他社の取り組みとして鹿衝撃緩和装置の設置(JR東海→参考リンク)、鹿が鉄分を求めて線路から出る鉄粉を舐めに来るという説に基づいた鹿誘引剤と柵を組み合わせたシステム(日鉄住金建材→参考リンク)などがあり、JR西日本にも導入を検討していただきたいものです。

 また、行政においても農業施策と並行して交通政策としても鹿対策を展開することが望まれます。

 鹿による農業被害は拡大傾向にあり、広島市だけで8.4ヘクタール・年間1400万円の被害がある(平成24年)とされています。農業施策として鹿駆除の拡大が図られています(26年度駆除目標1300頭→28年度1900頭)。鹿猟に対する補助金(懸賞金?)、ハンターの養成推進など、鹿撃ちの拡大に資する政策が期待されます。また、白木山山系における「鹿撃ちツーリズム」(猟銃初心者へのガイド、猟銃体験、食肉加工の見学・実践・商品開発)への発展などもできないものでしょうか。