2013/06/23 芸備線「歌声列車」乗車レポート

6月23日(日)、安芸矢口807発の三次行きで三次へ向かった。この日運転される「歌声列車」の取材のためである。

「歌声列車」は庄原市西城町のNPO法人「さとやま交流館」(柳生寿憲理事長)さんが走らせる団体列車で、イベントを通じて、芸備線の活性化・備北の魅力発信を行うとのこと。

三次駅に着く、改札口前が大変な人だかりになっている。
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それもそのはず、「歌声列車」は当初定員70人で受付を行ったところ即満員になり、1両運行の予定を急遽2両に増結して90人を受け入れたとのこと。

10時になり、柳生理事長のあいさつの後で、3番線に移動。
歌声列車 三次駅
3番線には既に、ヒバゴンのヘッドマークを付けたキハ120が待機中。三次以東では珍しいキハ120の2連・団体貸切列車・ヘッドマークといった情報を聞きつけた鉄道ファンの姿も見受けられる。

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そこに、側線から別のキハ120が入ってきて、2両編成を組成。連結作業は子鉄・ママ鉄に大人気!人だかりが出来る。

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「歌声列車」の車両の準備が完了し、4つのドアから参加者が一斉に車内へ。

車内は自由席。参加者は三々五々自らの席を定め、着席していく。
車内を見渡すと、目立つのが中高年の女性グループの姿だ。男性もちらほら見受けられるが、大型カメラ率が高い。スタッフさんなのか、鉄なのか。主催者からウェルカムドリンクならぬ、ウェルカムキャンディの配布。キャンディ一つ一つにのし紙が付けられており、とても芸が細かい。参加者に大好評だ。

備後落合方に連結された車両に、一人の女性が折りたたみ椅子を出して、脚をガムテープで固定している。そして大きなケースからおもむろにアコーディオンが登場。

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本日の伴奏・講師、広島市東区のアコーディオン奏者・野口美紀さんだ。列車が2両編成になったため、広島方の車両にはスピーカーを設置して、マイクで拾った音声を流す(帰路は逆に広島形車両に講師が乗車し、備後落合方車両がスピーカー)。

列車が走り出し、講師のあいさつと発声練習が済んだら、いよいよ本番!水田の緑まぶしい三次盆地を車窓に眺めつつ、楽しい歌が始まった。

芸備線 歌声列車
「アルプス一万尺」「線路は続くよどこまでも」「かあさんのうた」などなど、誰でも知っているはずの唱歌が次々と飛び出す。参加者には手作りの歌本が配られ、歌詞を全部覚えていなくても大丈夫(小生は都合で歌本無しになったため、いかに唱歌をうろ覚えしているかを痛感することに)。アコーディオンの豊かな音色に、重なる歌声。いわゆるコーラス風の女声の歌声が中心になっている。数少ない男性参加者は、歌声ではさらに存在感がない。

柳生理事長によると、参加者は8割以上が市外(三次以外の意か)とのことで、広島市をはじめ、竹原や福山など県内各地から集まっていた。新聞報道の力は大きい。所々おばあちゃんに連れられて参加したとおぼしき幼児・児童の姿が見られるが、子ども達は歌える曲も少なく、ちょっと暇そう。また、珍しいケースとしては鉄な息子さんに連れられてきたお母さんという組み合わせも。この男の子は歌そっちのけで前面展望にかぶりついて動画撮影をしていたり。

途中アコーディオン独奏などもはさみつつ、道後山のあたりまで歌いに歌ったり二十数曲。道後山からは奥備後渓谷の車窓を眺めて、折り返し地点の備後落合に到着。

キハ120 2連 歌声列車 芸備線備後落合駅
備後落合駅停車中のキハ120×2連「歌声列車」。この駅では、「奥出雲おろち号」を除いては、2連ですら珍しくなってしまった。

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「歌声列車」備後落合方先頭に取り付けられた「ヒバゴン」ヘッドマーク。

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「歌声列車」三次方先頭に取り付けられた「きりこちゃん」ヘッドマーク。きりこちゃんは投票で選ばれた三次市のゆるキャラ。

「歌声列車」参加者は、備後落合駅で一旦降車し昼食。なんとこの日の昼食に備後落合駅名物「おでんうどん」が登場!

さとやま交流館 備後落合駅 おでんうどん
駅舎と1番ホームの間で、「さとやま交流館」メンバーがおでんうどんをふるまい、ホームには「歌声列車」参加者が列を作った。

備後落合駅 おでんうどん イザナミ茶屋
昼食はおでんうどんに加え、イザナミ茶屋のおこわにぎり(2つ)、デザートにグリーンフィールド西城のアイスクリームと、地元もの三昧の至れり尽くせり。参加者は駅待合室、列車内、駅構内、駅前特設テントなどで、昔日の味に舌鼓をうった。

備後落合駅前にはテントが特設され、安芸高田市のサックス奏者、角浜訓司さんによる生演奏が行われ、参加者のリクエストに応えて歌謡曲やジャズが次々と演奏された。
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画像は右が角浜さん、左が野口さん。野口さんのオカリナとの突発セッションで「テネシーワルツ」を演奏しているところ。

14時を過ぎて、列車は復路に。
復路も大いに合唱を・・・と曲は準備してあるのだけれど、備後落合でお昼をいただき(人によってはビールも!)、列車の心地よい揺れに寝落ちする人が続出。復路は往路よりもアコーディオン独奏多め、歌声やや小さめの「歌声列車」となった。

三次駅に15時過ぎに到着。「歌声列車」の無事な運行終了を祝して、参加者全員で記念撮影。

歌声列車記念撮影 三次駅
参加者の皆さん、主催の「さとやま交流館」の皆さん、おつかれさまでした!