「りょうま」は、芸備線志和口駅近くに住み着いている野良猫で、駅ホームや駅舎内に出没して利用者の目を楽しませていることから、「猫の駅長」として地域に親しまれています。地元の方を中心とした「りょうまを見守る会」がバックアップしていますが、JRとしては公認していない「非公認猫駅長」です。
『中国新聞』2016年4月16日付朝刊に、「ネコ駅長「りょうま」招いた1万人」という記事が上がりました。
記事によると、りょうま駅長目当てで訪れた人が4月15日で1万人に達し、「りょうまを見守る会」で記念式典を行ったとのこと。1万人目になったのは安芸郡府中町の女性らのグループで、りょうまと見守る会会員他30人が参加してくす玉割り、認定証と記念品の贈呈などが行われたそうです。
4月17日夕方にりょうま駅長を訪ねてみました。
まず目に付いたのが、待合室に掲出されている写真パネルがリニューアルしていたこと。写真一枚一枚が大きくなって、見やすくなりました。
1万人達成の報道を受けて、100人近い訪問客があったそうで、りょうま駅長はぐったり。お世話をしておられる中原さんいわく「今日は、はあ棒になっとるよ」。
中原さんによると、来訪客に問われて困るのが「どこか他に見るところはないですか?」だそうで、りょうまが招いたお客さんを地域がうまく活かせていない現状だとか。
来訪者1万人達成に伴うメディア取材は『中国新聞』以外にもあり、いくつかは熊本地震の影響でお蔵になってしまったものの、紙メディアではこれから出てくるものもあるとか。りょうま駅長のこれからの活躍にも期待ですね。