カテゴリー別アーカイブ: 芸備線ニュース

芸備線を中心とした非電化陰陽連絡線の情報

2016/06/23 三江線と公共交通を考える集い(川本町)

川本町の住民などで作る「がんばれ三江線の会」が23日晩、「三江線と公共交通を考える集い」を開催します。

集いは、6月23日の19時から21時まで、川本町の本町集会所(石見川本駅近く)で行われます。

講師として可部線(可部~三段峡間)の存続活動でリーダー的役割を務めた、高下務・三段峡ホテル支配人(元戸河内町観光協会長・商工会事務局長)を招き、「ローカル線、失くされた跡に 残されたものは・・・」と題した講演などが行われます。

チラシ(主催者提供・pdfファイル)

問い合わせ先などは、石見川本駅のお出迎えおじさんこと有田さん(090-8064-2818)まで。


6月20日付け『朝日新聞』Webでも紹介されており、そちらによると高下務氏は「JRの廃止後の状況を中心に、鉄道がいかに大事かを説明したい」としているとのこと。

2016/06/01 芸備線に「レノファ山口」ラッピング車両登場

gn20160601 (2016年6月3日安芸矢口駅、撮影:王舞)

芸備線開業101周年となる6月1日、広島発752の列車にキハ40の「レノファ山口」ラッピング車両が充当され、話題を呼んでいます。これから数日間

このラッピングはJR西日本と山口市が連携して観光PRとして実施するもので、サッカーJ2「レノファ山口」のチームカラー・オレンジを基本に、同チームのマスコット「レノ丸」やチームエンブレムを配し、側面には「明治維新策源地山口市」といったPR文言も記されています。

この車両はこれまで山口線・山陰本線で運用されていたのですが、このたび新山口からはるばる100kmを超える回送を経て、共通運用になっている芸備線に入線したものです。これから数日にわたって芸備線で運用され、また山口に戻ることになりますが、ラッピング期間が3年間(~平成31年3月末)ありますから、今後何度か芸備線運用に就く機会があるものと思われます。

各SNSでも早速話題になり、「見たことのない列車が来た」「芸備線が派手になった」などと概ね好意的な反応をしているようです。レノファラッピング車両が、山口県外で走ることに賛否はあると思いますが、観光PRとして実施する事業であれば、むしろ県外でどんどん走らせた方がPRになるのかもしれませんね。

2016/05/23 芸備線対策協議会 総会

『中国新聞』掲載の「市長往来」によると、5月23日に芸備線対策協議会の総会が行われ、三次市長が出席したとのことです。

近年開業100周年記念以外に目立った活動が無く、低調な対策協議会活動ですが、この日は三次以外の市長の参加はありませんでした。

三江線問題を当事者として抱える三次・安芸高田の両市、「次はここ」と言われる芸備線閑散区間を抱える庄原市はもちろん、広島市も高陽・白木地区の大問題として、芸備線活性化に積極的に関わっていただきたいものです。

※ 関係筋によると、本年10月10日の芸備線全通80周年について、対策協議会としての取り組みは行われないとのこと

 

2016/6/12 三江線コスプレ列車「卑弥呼蔵4号」運行

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広島を中心にコンテンツと地域文化・社会との関係について事例研究を行う任意団体、西日本コンテンツ文化研究会が、6月12日(日)に三江線でコスプレ列車「卑弥呼蔵4号」を運行します。

この企画は、列車や、江の川を背景とした三江線各駅でのコスプレ撮影を主眼として行われるもので、4回目の取り組みとなります。三次市三次町の「卑弥呼蔵」で着替えて尾関山駅へ移動(界隈は定期的に街中でコスプレイベントが行われています)、尾関山から三江線の貸切列車に乗車して車内や停車駅でコスプレ撮影を行います。

時間帯は、尾関山発11時、帰着が同駅17時となっております。

参加費はコスプレをする人は2500円、一般3000円です。申込みは備北交通「たび館」三次 0824-62-3372へ。

 

2016/06/11 ホタル祭り(邑南町)で鉄道連絡バス運行

gn20160611

三江線口羽駅からそう遠くない、長田川はゲンジボタルの名所として知られ、ホタルが見頃となる時期に「ホタル祭り」が行われています。祭り当日は、闇の中で光るホタルを楽しみ、また祭り会場では神楽や屋台を楽しめる特別な一日となります。

(参考リンク 「邑南町口羽地区」(るるぶ.com)

従来、ホタルが見頃となる時間帯には、公共交通が皆終わってしまい、地域外からの参加には宿泊(あるいはハンドルキーパー)が必須だったのですが、本年は祭りの実行委員会と邑南町の沿線住民を中心に三江線の盛り上げを目指す団体、「江の川鉄道応援団」さん(団長・日高弘之さん、70人)が、この「ホタル祭」に三江線と芸備線を活用した無料のアクセスバスを出すことになりました。このバスで、芸備線広島~三次の各駅から、日帰りで「ホタル祭」に参加することが可能となりました。応援団としては5/21の「次の日祭り」に続くアクセスバスの取り組みとなります。

このバスを活用すると、以下のような日程が可能となります。

●往路●

(各地)~三次1656(三江線普通列車)1750口羽1755ごろ(実行委員会無料バス)1805ごろ 会場(ホタル館)着

●復路●

会場(羽須美リゾートセンター)2110発(江の川鉄道応援団無料バス)2150ごろ 芸備線甲立駅着
甲立2202(芸備線普通列車)2333広島
甲立2228(芸備線普通列車)2248三次

なお、甲立への復路の便は、事前に予約が必要です。

詳しくはチラシの画像をご覧下さい。

2016/05/12 りょうま駅長、来客1万人を記念して植樹

gn20160523 (2016/05/21 撮影:王舞)

・志和口駅 猫の「りょうま駅長」、訪問1万人を達成…広島

広島市安佐北区のJR芸備線志和口(しわぐち)駅で、「非公認駅長」猫のりょうまを訪ねた人が1万人に達し、ファン組織「りょうまを見守る会」が12日にシャクナゲを植樹した。

りょうま駅長は雄で、推定11歳。約6年前に駅に姿を現して乗客を見守り、人気を集めている。近くに名所があって、地元で親しまれているシャクナゲを記念に植えた。

シャクナゲの花言葉は「警戒」。オバマ米大統領訪問が決まり、広島には厳重な警戒態勢が敷かれる。「シャクナゲと一緒に駅の安全を守るにゃん」。りょうまもそう意気込んでいる?【菅沼舞】

(画像1枚省略)
(画像説明)
「非公認駅長」猫のりょうま=「りょうまを見守る会」提供

(記事引用:『毎日新聞』Web 2016年5月21日付)

 りょうま駅長への訪問客が4月15日に一万人に到達し、当日に行われた記念式典に続く記念事業となりました。最近女性週刊誌でもピックアップされ、話題豊富なりょうま駅長でした。

ちなみにシャクナゲの花言葉は「警戒」の他にも「威厳」「危険」「荘厳」など。葉に毒がありますが、猫が猫草代わりに食べたり・・・はしないですよね?

2016/05/14 三江線クルーズ(1・2巻合本)発売

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鉄道ファン団体・石見川本鉄道研究会(沖田貴代表)が、Dangyo.K著の三江線漫画「三江線クルーズ」の第1巻・第2巻の合本を発行しました。

新しく発行された合本は、表紙は描き下ろしで、元々の1巻・2巻の表紙はカラー口絵として収録されています。

「三江線クルーズ」(1・2巻合本)は、安芸矢口企画本所(広島市)、書泉グランデ(東京都)、新栄寿司(川本町)で取扱。1冊500円。書泉では委託料が加算され600円での販売となります。

※新栄寿司では少し遅れての取扱となります。

2016/05/21 邑南町「次の日祭り」三江線アクセスバス運行

邑南町阿須那の賀茂神社で行われる「次の日祭り(じのひまつり)」は、京都の葵祭の流れを汲み、五月の二つ目の酉の日に開催することから名前が付いた、室町時代の古文書にも記録が残る伝統ある祭りです。高さ5メートル、直径4メートルの傘鉾を傾けて昔ながらの町並みを駆け抜ける練り歩きは実に絵になる行事で、例年写真ファンを中心に遠来の観光客を集めています。 (※参考リンク 「次の日祭り」(なつかしの国石見))

邑南町の沿線住民を中心に三江線の盛り上げを目指す団体、「江の川鉄道応援団」(団長・日高弘之さん、70人)さんが、この「次の日祭り」初日の5月21日(土)に三江線からの無料のアクセスバスを出すことになりました。「次の日祭り」としては初めての取り組みとなります。

バスは、往路は三次からの三江線普通列車に合わせて口羽駅から発車、所要15分で会場へ。復路は傘鉾の練り歩きが終わるぐらいのタイミングで会場から発車し、今度は宇都井へ向かいます。宇都井には三江線の三次行き列車の50分前に到着し、宇都井区の皆さんによるお茶などの振る舞いが予定されている他、「天空の駅」宇都井で楽しむ時間がとれます。

またアクセスバスの車内や、バス到着後に「次の日祭り」に関する説明なども行われるそうです。

アクセスバスは23人乗りのマイクロバスで、希望者多数で乗り切れない場合は第2便を走らせるとのことです。

アクセスバスに関する問い合わせは、江の川鉄道応援団事務局担当の中村昌史さん 電話0855-87-0140まで。


アクセスバスを利用することで、以下のような行程が可能になります。

三次957(三江線普通列車)1052口羽(アクセスバス)阿須那地区

町歩き・屋台・バザー等 自由散策
14:00 祭礼開始
14:30 巫女舞
15:00 御神幸
15:30 傘鉾練り歩き

阿須那16:30(アクセスバス)16:40宇都井

宇都井駅では宇都井自治会の皆さんが、お茶などの振る舞いを用意されています。
駅見学、駅ノート閲覧等々。

宇都井1737(三江線普通列車)1847三次


安芸矢口企画では、「次の日祭り」に合わせ、三江線を楽しむオフ会を実施したいと思います。

9時10分ごろに三次駅待合にて集合、上のスケジュールで三江線と次の日祭りを楽しみ、三次駅解散とします。
三江線にまだ乗ったことが無いという方、一人で行くのはちょっとなあとお考えの方、ぜひ私どもと一緒に参りましょう。参加費等は特になく、各人にて乗車券をご購入の上お集まり下さい。参加表明はtwitter、メール、電話、本所などで安芸矢口企画宛お知らせ下さい。

※広島からの芸備線が9時前に三次着、同じく広島からの高速バスが9時15分着。どちらからでも参加可能ですが、バス遅延の場合の対応はいたしかねます。

2016/04/15 猫の駅長「りょうま」訪問客1万人に 志和口

gn20160417a(リニューアルしたパネル、2016/4/17王舞撮影)

DSC_3895(くしゃみをする「りょうま」、2015/9/27王舞撮影)

「りょうま」は、芸備線志和口駅近くに住み着いている野良猫で、駅ホームや駅舎内に出没して利用者の目を楽しませていることから、「猫の駅長」として地域に親しまれています。地元の方を中心とした「りょうまを見守る会」がバックアップしていますが、JRとしては公認していない「非公認猫駅長」です。

『中国新聞』2016年4月16日付朝刊に、「ネコ駅長「りょうま」招いた1万人」という記事が上がりました。

記事によると、りょうま駅長目当てで訪れた人が4月15日で1万人に達し、「りょうまを見守る会」で記念式典を行ったとのこと。1万人目になったのは安芸郡府中町の女性らのグループで、りょうまと見守る会会員他30人が参加してくす玉割り、認定証と記念品の贈呈などが行われたそうです。


4月17日夕方にりょうま駅長を訪ねてみました。

まず目に付いたのが、待合室に掲出されている写真パネルがリニューアルしていたこと。写真一枚一枚が大きくなって、見やすくなりました。

1万人達成の報道を受けて、100人近い訪問客があったそうで、りょうま駅長はぐったり。お世話をしておられる中原さんいわく「今日は、はあ棒になっとるよ」。

中原さんによると、来訪客に問われて困るのが「どこか他に見るところはないですか?」だそうで、りょうまが招いたお客さんを地域がうまく活かせていない現状だとか。

来訪者1万人達成に伴うメディア取材は『中国新聞』以外にもあり、いくつかは熊本地震の影響でお蔵になってしまったものの、紙メディアではこれから出てくるものもあるとか。りょうま駅長のこれからの活躍にも期待ですね。

2016/04/15~ 写真展「県北の鉄道-蒸気機関車の頃-」

gn20160428 (撮影:王舞 2016年4月17日)

広島県立歴史民俗資料館(みよし風土記の丘ミュージアム)で4月15日から、写真展「県北の鉄道-蒸気機関車の頃-」が行われています。

チラシによると、「かつて人の移動や物資の輸送に大きな役割を果たした鉄道。そして列車の牽引の主役だった蒸気機関車を写真で紹介します。沿線の風景・たたずまいとあわせてご覧ください!」とのこと。チラシでは蒸気機関車・転車台が現役だった頃の備後落合駅の写真が使われています。

2014年に同館で行われた写真展「県北の鉄道・四季」と同じ方がキーマンなので、庄原市・芸備線を中心とした展示になっていることと思われます。

会期は2016年4月15日(金)から2014年6月19日(日)まで。常設展の入館料(大人200円)のみで観覧可能です。休館日は毎週月曜日(ただし5月2日は開館)、開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)となっております。広島県立歴史民俗資料館 電話:0824-66-2881

参考リンク
・広島県立歴史民俗資料館Webサイト 写真展「県北の鉄道-蒸気機関車の頃-」
・レイルマガジン編集長ブログ「編集長敬白」2016年4月11日付 芸備線蒸機時代を偲ぶ写真展。

(2016年4月28日追記)

この展示の中心人物、Kさんからメッセージ(企画趣旨)をいただきました。
『芸備線三次以東から蒸機が姿を消して今年3月下旬で45年になり
ました。当時の写真を見ることで記憶を呼び戻し、若い世代にも伝
えたく、企画した次第です。』

4月17日に、見学に行ってきました。
写真は三次市、庄原市で撮影されたものばかり20点ほど。ほぼ蒸気機関車とその牽引する列車となっています。今はなき芸備線の貨物列車や、三次・備後落合の機関車のための諸設備など、失われた鉄道風景が広がる展示となっています。