カテゴリー別アーカイブ: 芸備線ニュース

芸備線を中心とした非電化陰陽連絡線の情報

2014/03/27 三江線沿線市町、豪華列車誘致支援を湯崎知事に要望

・JR三江線に豪華寝台列車を 広島知事に支援要請 沿線6市町

JR三江線(三次―江津、108キロ)沿線の広島、島根両県の6市町でつくる「三江線改良利用促進期成同盟会」は27日、広島県の湯崎英彦知事に、JR西日本が計画する豪華寝台列車の同線への乗り入れに向けた支援を求めた。

三次市や安芸高田市など5市町の首長が県庁を訪問。会長の景山良材・島根県美郷町長は要望書を湯崎知事に手渡し「三江線は中国山地を堪能できる珠玉のルート。豪華寝台列車の乗り入れは利用促進の起爆剤となり、沿線地域へのさまざまな波及効果が期待できる」と強調した。

豪華寝台列車はJR西日本が2017年春の運行開始を目指しており、他県でもルート誘致の動きが活発化している。湯崎知事は「JRには機会を捉え、呼び掛けたい」と話した。

期成同盟会は既に、島根県とJR西日本米子支社にも要請した。三江線は昨年8月の豪雨災害の影響で浜原(美郷町)―江津間が運休しているが、7月に全面復旧の見通し。(金刺大五)

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【写真説明】湯崎知事(右端)に要望書を手渡す景山美郷町長たち期成同盟会のメンバー

JR西日本でも豪華列車を導入という報道に対し、いち早く地域が動き出した例として三江線沿線の動きは高く評価されています。今回の報道では広島県知事にも協力を要請したとのこと。豪華列車の主な目的地である、世界遺産宮島・原爆ドームを有する広島県知事への協力要請は有効な活動に思われます。山陰側から山陽側への移動は、伯備線・三江線・山口線などが候補に上がると考えられます。電化されている伯備線、SLとのコラボや津和野という有力観光地を有する山口線にどのように対抗していくか、具体的な「列車歓迎策」が今後求められることになるでしょう。

2014/04/05 今年も奥出雲おろち号の運行始まる

・島根)トロッコ列車が運行開始 JR木次線、庄原まで

 古事記神話ゆかりの地を走るJR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」が5日、運行を始めた。木次駅(島根県雲南市)―備後落合駅(広島県庄原市)間を1往復する。日曜を中心に、出雲市駅から木次駅まで片道延長運転もする。

 初日は木次駅からの全64席が満席。約100人が参加した出発式が出雲市駅ホームであり、出雲商業高校吹奏楽部が演奏し、島根県観光キャラクター「しまねっこ」が一日駅長を務めた。兵庫県明石市の母親や妹家族と乗車した甲府市の高瀬早苗さん(40)は「木次線は好きな路線。トロッコ列車は初めてで楽しみ」と話した。

 11月24日までの行楽期に合わせて154日間運行。ゴールデンウイークの予約はほぼ埋まっているという。運行は1998年からで、利用客は一時2万人を超えたが、昨年は約1万4千人だった。(今林弘)

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(画像説明)窓を取り払った「奥出雲おろち号」。一日駅長の「しまねっこ」が見送った=島根県出雲市のJR出雲市駅

(記事引用:『朝日新聞デジタル』2014年4月6日付)

またこの件について、しまねっこは公式ツイッターで

「おはにゃう♪昨日しまねっこが1日駅長をさせてもらったトロッコ列車「奥出雲おろち号」出発式の様子がアップされてるにゃ!沿線にはおいしいものや素敵にゃ景色、スイッチバックもあるにゃ₍₍(∩´ ω `∩)⁾⁾」

とつぶやいています。

 一部区間の復旧間もない木次線に、「おろち号」が帰ってきました。17年目となり、車両の寿命なども懸念されておりますが、元気に走ってほしいものです。昨年も約1万4千人が利用したとのことで根強い人気です。利用者数増の起爆剤として、通常の運行日以外で、広島・三次・新見あたりからの便を出してもらえませんかね・・・

 

2014/02/16 冬眠する木次線・代行バス(現地取材)

安芸矢口企画は2月16日、中山支所開設記念宴会終了後、大雪のため長期運休している木次線出雲横田~備後落合間の取材を実施しました。

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gn20140216b(備後落合駅構内の様子)

備後落合駅構内は、人の通るところは除雪してあり、利用に支障はありません。人が通らない部分は20~30cm程度の積雪となっており、足を踏み込むには濡れる覚悟が必要です。

時は14時台、芸備線新見方面・三次方面、木次線の3方向からの列車が顔を合わせる時間です。

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まずは新見からのキハ120が到着。

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続いて三次からのキハ120と、木次線の代行バスがほぼ同時に到着しました。
木次線代行バスは、駅敷地と前面道路の間のフェンスを開き、駅構内を使って方向転換していました。

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こちらが木次線代行バスなのですが、このバス、ただのバスではありません。中国JRバスご自慢のプレミアムバス、中型バスをわずか11人で独占してしまうという贅沢車「プレミアム11」なのです。この車両についての詳細は中国JRバスのサイトでご覧下さい。

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内装はこんな感じ。本皮貼りの独立シートが8席と、最後部の3人掛けで乗客の定員が11名となります(この他に運転士・ガイド席)。座席幅こそ鉄道のグリーン車には負けますが、深くリクライニングするシートは、夜行運用させてもおもしろそう。こんなバスに、鉄道の普通乗車券のみで乗れてしまいます。

出雲横田~備後落合間の3往復の列車のうち、午後の2往復がこの「プレミアム11」での運行となり、午前の1往復はタクシー代行とのことでした。なお、点検などの都合で車両運用は変わる場合がありますので、違う車両で運行されることもありますからご承知おき下さい。


木次鉄道部のスタッフが、駅の中や駅前で代行バスの発車を呼びかけ、乗り遅れ等を確認して発車です。乗客は6名・・・我々一行の5名と、ご年配の旅行者1名のみ。

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ハンドルは中国JRバスのスタッフが握り、ガイド席に木次鉄道部のスタッフが座ります。
備後落合駅前の橋を渡り庄原方へ少し走り、国道314号線に入ります。314号に入ると、道路の両脇に除雪車によって押し固められた50cm~1M程度の雪の壁が現れます。このため歩道はほとんど使用不能になっています。

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油木駅の様子。バスは駅前に待機し、木次鉄道部のスタッフが駅構内に乗客の有無を確認しに行きます(写真の後ろ姿)。ホームの積雪は40~50cm程度に見えましたが、木次鉄道部氏はホームにも上がって確認を行っていました。

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三井野原駅前。道路脇の雪が1メートル以上になりました。画面奥の方では、スキー場が絶賛営業中です。

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三井野原駅の様子。かつては木次線が三井野原スキー場への旅客を運んでいたのですが・・・

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おろちループから眺める周囲の山。まだまだ根雪があるようです。

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三井野大橋あたりから眺める木次線三段スイッチバック周辺の雪覆い。乗車した木次鉄道部のスタッフによると、周りの雪が溶けないと、運行再開に向けての復旧工事に入れないとのこと。

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出雲坂根駅で時間調整を兼ねて10分程の停車。延命水を飲んだり、駅舎のトイレを使ったり、自販機で温かい珈琲を買ったり、雪玉を投げたりできます!?

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駅構内の様子。雪の海になっています。線路の上の雪が、ホームと変わらないところまで積もっているのです。

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延命水の様子。狸たちも雪の中です。駅入り口から延命水への動線は、除雪されていました。

出雲坂根を出発し、標高が下がるにつれて雪もへり、出雲横田では日陰に少し雪が残る程度でした。

なお、再度代行バスで備後落合に戻ったのですが、この便は遺憾ながら安芸矢口企画の5名のみ乗車・貸切状態でした。

2014/02/21 「ぶらり三江線WEB」秋のフォトコン入賞作を発表・掲載

三江線の沿線自治体などで運営するWEBサイト「ぶらり三江線WEB」で、2013年秋に行われた「2013JR三江線(秋の風景)フォトコンテスト」の入賞作品が発表・掲載されました。

審査自体は1月22日に済んでおり、審査結果も『中国新聞』などで報道済みですが(当該記事)、このたびの「ぶらり三江線WEB」の記事では、全ての入賞作品を掲載しています。

「ぶらり三江線WEB」の当該記事のURLは以下の通りです。
http://sankousen.com/?p=2839

 

 

2014/01/27 『中国新聞』に原爆投下日の芸備線証言

『中国新聞』2014年1月27日付朝刊に、昭和20年に国鉄芸備線・福塩線などで車掌を務めた、小田貞枝(おだ・さだえ)さん(89)の証言が掲載されました。

記事の見出し等は「記憶を受け継ぐ 小田貞枝(おだ・さだえ)さん(89)=広島市安佐南区 忘れられぬ 駅での惨状 「平和」とは「譲り合える世界」。命を大事に」となっています。

証言内容は、原爆投下の轟音や光が三次にまで届いたこと、被曝・被爆者が芸備線で続々と三次へ運ばれたこと、翌7日の広島駅の様子などです。

また、解説部分に掲載されている、なぜ被爆者が芸備線に乗って県北を目指したか、という部分は三次市史からの引用とのことですが、あまり知られていない部分だと思います。

ニュース記事ではないので引用は差し控えます。是非、紙面やバックナンバーでご覧下さい。

この日の朝刊には、他にも「今昔ものがたり 往来にぎわう 町の玄関 JR備後三川駅(世羅町伊尾)」という記事が掲載され、1960年代の備後三川駅の写真や証言が掲載されています。

2014/01/10 城北中高鉄研ら戸坂駅などでマナー啓発活動

・列車乗車時のマナー向上を 城北中高生らPR

広島城北中高(広島市東区)の生徒とJR西日本広島支社の社員が10日、JR芸備線の戸坂駅など3カ所で乗車時のマナーアップを呼び掛けた。

中高の鉄道研究部員や生徒会の計22人と社員が夕方、学校の最寄りの戸坂駅と、玖村駅、戸坂ー広島間を走行中の列車内の3カ所に分かれて実施。戸坂駅では、一つの乗降口に集中せず分散して乗車するよう求めるチラシを利用者に配布した。席の譲り合いも訴えた。

広島城北中高は生徒の約25%が通学でJRを利用しているという。活動に参加した中学2年吉田亘貴君(13)は「車内では静かにし、マナーを守りたい」と話していた。

(記事引用:『中国新聞』2014年1月11日付朝刊)

 城北の鉄研は、昨年夏も第5回全国高等学校鉄道模型コンテストの件で本ニュースに登場しました。活発な活動がなされているようで何よりです。一昔前は芸備線で城北中高と白木高の生徒が騒ぎを起こすようなこともありましたが、白木高が過去のものとなり、城北もスクールバスの運行で芸備線利用者が減少し、芸備線は良くも悪くも静かになりました。

2013/12/31 世界の歌姫と三江線散歩 ファンが写真集発行

・世界の歌姫と三江線散歩 ファンが写真集発行

20131220a (写真は一場面)

JR三江線沿線の鉄道ファンたちでつくるグループ「チーム三江線」が12月31日、同線とインターネットで人気のバーチャルアイドル「初音ミク」をテーマにした写真集を発行した。

「三江線 ミクさんと」と題したB5判24ページ。LED(発光ダイオード)10万球のイルミネーションに包まれた宇都井駅(島根県邑南町)や「秘境駅」で知られる長谷駅(三次市)など広島、島根両県の6市町14駅を撮り、初音ミクを旅人として登場させた。

写真集は、沿線の魅力をキャラクターのファンを巻き込んで発信し、8月24日の記録的な豪雨で今も一部運休が続く三江線を応援しようと企画。グループ代表の下道会(かどうかい)総裁さん(35=島根県川本町)は「三江線沿線に一人でも多くの人に訪ねていただくきっかけにしたい」と意気込む。

300部発行。この日、東京都江東区での同人誌即売会「コミックマーケット」で売ったほか、今後は邑南町の喫茶店でも販売。希望者には700円(送料込み)で郵送する。事務局の小野和彦さんTel090(8363)3467。

(記事引用:『ちどりタイムズ』2014年1月1日付)

2014/3/15 JR西ダイヤ改正 芸備線広島口土休日に減車

2013年12月20日、JR西日本は2014年3月15日に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。

当ニュース対象線区では、芸備線で土休日の6本の列車で減車が行われることが発表されました。

対象となるのは、
(下り)
下深川1806→1828広島
下深川1926→1948広島
三次2138→2331広島
(上り)
広島1740→1801下深川
広島1840→1901下深川
広島2000→2122三次

の各列車で、現在毎日3両で運転されているところ、改正後は土休日に限り2両に減車されます。

本ニュース対象のその他の線区については、特段の発表がありませんでした。

(ソース:JR西日本プレスリリース2013年12月20日付け)

2013/12/06 石見川本駅イルミネーション点灯式

三江線活性化協議会の「ぶらり三江線.com」によると、今冬も石見川本駅がイルミネーションで飾られるとのことです。

12月6日(金)18時から点灯式が行われ、特製キャンドルによるライトアップ、島根中央高校生によるステージ、サンタさんからのプレゼント、豚汁・おしるこのふるまい(各100食限定)、保育所園児の作品展示 などが行われるようです。

詳しくは「ぶらり三江線.com」の当該ページ

※ 駅前のお店などで、このイルミネーションに関わる募金なども行われているようです。

2013/11/21 木次線で恒例のラッセル試運転実施

・木次線でラッセル車の試運転

本格的な冬を前に島根県と広島県を結ぶJR木次線で、線路の雪を取り除くラッセル車の試運転が始まりました。

JR木次線は松江市の宍道駅から広島県庄原市の備後落合駅までのおよそ82キロを結んでいますが21日は雲南市の木次駅と松江市の宍道駅の区間で、ラッセル車の試運転が行われました。

職員たちは車両の点検を終えるとラッセル車に乗り込み、声を掛け合いながら、線路の雪をかき分ける「ウイング」と呼ばれる装置などが正常に作動するかどうか確認していました。

ラッセル車は線路の積雪が20センチ以上となる場合などに運転することになっていて、JR木次線では昨シーズン、12月上旬から2月中旬にかけて12回運転したということです。

JR西日本米子支社木次鉄道部の梶岡篤志係長は「雪が降った場合は速やかに対応して冬の間も事故のない列車の運行に努めたい」と話していました。

(動画省略)

(記事引用:NHKwebサイト11月21日付)

 例年どこかの活字媒体が取り上げて、ネットにもあげていただけるものなんですが、今年はwebにあげているのはNHKさんだけでしょうか!? 木次線の冬眠回避のため、ラッセル車の活躍を期待しましょう。経費的には、昨年の芸備線のようにラッセル車の出番すらない方がモアベターなのでしょうが・・・