タグ別アーカイブ: 列車運休

2018/01/14 三江線、江津川本間を除き冬眠

JR西日本は14日、三江線の石見川本~三次間について「大雪の影響により、当分の間、列車の運転を取り止めます。」と発表しました。代行輸送はありません(追記、石見川本~浜原間は1月16日から、浜原~三次間は1月18日から代行輸送開始)。

従来から長期運休をしていた木次線出雲横田~備後落合間と同じ「当分の間」という再開予定を示さない長期運休がアナウンスされましたので、三江線も木次線同様の「冬眠」に入ったとお知らせいたします。当該区間は大雪のため、石見川本~浜原間は13日、浜原~三次間は11日から運休していました。

木次線の場合、一度冬眠に入ると3月初旬まで目覚めないのが通例です。
三江線は3月17日に列車増発を伴う最後のダイヤ改正、3月31日の全線廃止を控えています。
乗り納め需要も高まっているこの時期の冬眠に、地元も利用者・観光客も大きな影響を受けそうです。代行がありませんので、三江線で通院・通学をしている人たちの生活をどのように守るか、地域や行政の支援が欠かせません。


2017/01/16追記

16日から石見川本~浜原間の代行輸送が始まりました


2017/01/17追記

18日から浜原~三次間でも代行輸送を始めることがアナウンスされました。


2017/02/01追記

2月2日から石見川本~浜原間で運転を再開することがアナウンスされました。
同区間は1月13日から運休しておりましたので、冬眠期間は20日間となりました。

2016/6/23 芸備線西三次駅~志和地間で土砂崩れ、一日半不通に

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(上 通常充当されない夜間の列車にキハ120 下 甲立行きの発車案内表示 画像提供:西の箱根越えさん ありがとうございました!)

広島県全域で6月22日(水)の午後から強い雨が降り、23日(木)未明までに100ミリを超える雨量(広島・アメダス)となりました。山陽本線では22日深夜にセノハチで列車が土砂崩れに乗り上げ脱線するという事故も起きています。安芸矢口でも近隣地域の避難勧告を通知するエリアメールが未明に頻発、太田川からは緊急サイレン鳴動と眠れぬ夜となりました。

23日の早朝に、芸備線の西三次~志和地間で、線路脇で土砂崩れが発生し、大量の土砂が線路に流入しているのが見つかりました。

大雨に係る線路点検のため、23日始発から三次~広島間で運転を見合わせました。午前9時には甲立~広島間で運転を再開しましたが、多くの車両が三次に閉じ込められる形になったため、再開後も一部の列車が運休となったり、所定の編成よりも少ない車両での運行となり、終日混乱しました。上り列車では普段は存在しない「甲立行き」の表示が行われ、好事家を喜ばせました。

明けて24日(金)、引き続き車両が不足した状態で朝ラッシュを迎えることとなりました。所定5両編成の列車が2連で運行されたり、4両編成の列車がキハ120の2連で運行されるなど輸送力の不足が著しく、広島行きの列車はいずれもすし詰め状態、安芸矢口駅では大量の積み残しが発生してなかなか解消せず、戸坂・矢賀駅では何本もの満員列車を見送る利用者が続出という大変な事態になりました。

朝ラッシュが終わる頃には、強い降雨のため運転再開区間も再度の雨徐行となりました。土砂流入箇所の復旧など進められるのかと危惧されましたが、関係各所のご尽力あって24日の17時53分に三次~甲立間も運転再開となりました。遅れは24日深夜まで続きましたが、25日の始発からは通常の運行に戻りました。

2016/06/19~ 芸備線で線路陥没相次ぐ

芸備線は梅雨の長雨・大雨で3度にわたり線路陥没が発生、ダイヤが大幅に乱れました。

6月19日午前11時50分頃、広島市安佐北区口田南の芸備線戸坂~安芸矢口間で、線路脇に直径約40センチ、深さ約1メートルの穴が開いているのが、JR社員によって見つかりました。確認・復旧作業が行われその間運転見合わせとなり、上下6本が運休、3本が最大約90分遅れ、約650人に影響が出ました。


6月30日午後にも安芸矢口~戸坂間で線路脇にくぼみが発見されました。報道などによると、この陥没は線路脇50cmほどの場所で、直径50cm、深さ50cmだったとのこと。復旧作業のため下深川~広島間の運転を見合わせ、17時10分からは芸備線三次~広島間で見合わせとしました。運転再開は18時23分となり、上下10本が運休、遅れはほぼ最終列車まで残ってしまい、約3000人に影響が出ました。

この日は、三次方面からの列車が数珠つなぎとなり、安芸矢口駅ではホームに広島行き列車が停車中の状況で、三次方ポイントの手前まで次の広島行きが来てしまうという珍しい光景が見られました。また、この日の最終列車運行後に、2両編成(キハ120との情報あり)の点検列車が広島~下深川間で1往復運行されています。


7月1日は、早朝に中深川~下深川間で線路陥没が発見され、確認と復旧作業のため、芸備線狩留家~下深川間で始発から6時28分まで運転を見合わせました。この影響で朝ラッシュ時の志和口や三次からの広島行き列車が軒並み遅延し(最大35分)、利用者は二日続けてのダイヤの乱れに混乱しました。


線路の陥没ではありませんが、6月26日の午後2時55分ごろには広島市安佐北区白木町秋山のJR芸備線志和口~上三田間の横路第1踏切の手前で、JR広島支社のトラックが一時停止した際、市道が陥没しました。トラックの右側前輪が陥没にはまって車体と遮断棒が接触する恐れがあったため、トラックに乗っていた社員が非常ボタンを押し、近くを走行中の広島発三次行き普通列車が緊急停車させました。

陥没は1メートル四方、深さ50cmほどとのことで、列車は上下2本が運休、3本が最大50分遅れ、440人に影響が出ました。

2016/2/20 木次線 出雲横田~備後落合間運転再開見込み

JR西日本は18日、長期運休をしている木次線の出雲横田~備後落合間を、今後天候の乱れや新たな災害がなければ、2月20日(土)の始発から運転再開すると発表しました。

同区間は1月23日から列車の運転を終日取りやめており、1月25日には「当分の間」と期間を定めない運休に入ったため、当サイトなどで「冬眠」と表現していました。

このまま運転が再開されますと、今シーズンの冬眠は1月23日~2月19日の28日間となり、冬眠しなかった2012-2013シーズン以降では最も短い冬眠となりそうです。

(過去の冬眠)
2005-2006 12月22日~3月29日(98日間)
2011-2012 1月5日~3月29日(84日間)
2013-2014 12月28日~3月21日(84日間)
2014-2015 2月10日~3月27日(46日間)

2015-2016 1月23日~2月19日(?) (28日間?)

(ソース:JR西日本ニュースリリース2016年2月18日付「木次線 運転再開見込みについて」)

2016/01/24 大寒波で芸備線でも約三日運転見合わせ

芸備線(落合以東)
19日 最終備後落合行きが雪で立ち往生。道後山から東城へ退行。
21日 東城~備後落合間終日運休(代行無し)
22日 始発備後落合行きは東城までの運行
22日 22:07 23日・24日東城~備後落合間の終日運休を発表(代行無し)
23日 14:49 23日最終から24日最終まで、新見~東城間も運休と発表(代行無し)
24日 16:04 25日午前まで新見~備後落合間運休と発表(代行無し)
25日 16:21 備後落合発14:34の列車(約2時間遅れ)から運転再開
25日 20:20 道後山~落合間で列車が19:59に倒木に接触。新見から一時見合わせ、東城~落合間は終日運休
26日 5:30 東城~落合間の始発となる列車は、この区間を部分運休、それ以降の列車は運転再開

芸備線(落合以西)
19日 落合~三次間で見合わせ(庄原から奥は代行無し)
晩方に備後庄原~落合間で一時運転見合わせ
20日 西城~落合間午前中見合わせ
25日 雪のため備後落合~三次・三次~広島間でもダイヤが乱れる

(JR西日本列車運行情報より)

2016/01/24~ 三江線大雪で6日間運休

JR三江線が雪のため長期運休しています。大河・江の川に沿って走り、木次線などと比べると雪が少ない三江線が、雪のために長期運休するのは異例です。

当サイトでは浜原~三次間については運転再開日の予告がなされない状況で、木次線出雲横田~備後落合間と似た状況になったことから、一時「三江線、異例の「冬眠」」としておりましたが、直後に復旧見通しが出ましたので「6日間運休」と改めました。

1月19日 雪のため夕方から浜原~三次間で運転見合わせ(代行無し)
1月20日 石見都賀~宇都井間で倒木、浜原~三次間終日運転見合わせ
1月21日 石見都賀~宇都井間で倒木、遅延発生

1月23日 15:05、24日の全線運休(代行無し)を発表
1月24日 19:40、25日の全線運休(代行無し)を発表
1月25日 12:05、運休期間が「当分の間」に変更。但し運転再開は28日以降と併記
1月26日 11:35、運転再開時期が29日以降に変更
1月26日 21:00、27日から江津~石見川本間で代行輸送開始と発表
1月27日 江津~石見川本間代行輸送開始
1月28日 代行輸送区間が江津~浜原に拡大
1月29日 江津~浜原間で列車運転再開
1月29日 18:20、浜原~三次間が30日から運転再開と発表

2016/1/23~ 木次線、冬眠入り

 JR西日本は1月25日、23日から運休が続いている木次線出雲横田~備後落合間について「当分の間運転を取り止めます」と発表しました。当サイトとしては、期限を定めない運休がアナウンスされたことにより、木次線が今シーズンも「冬眠」に入ったとお知らせいたします。


 木次線は出雲横田~備後落合間で、19日・20日と雪のため終日運休をしていました。この期間中も、ラッセル車が出動するなど運転確保への努力が続いていました。

 21日には運転が再開されたものの、22日午後から再度積雪が増加。22日の最終列車が運休しました。
 22日17:45には、JR西日本の運行状況で23・24の両日、同区間を終日運休することと、代行輸送がないことがあらかじめ発表されました。

 24日は積雪が著しく、木次~出雲横田間も午後から運休となりました。
 24日19:00に、木次~出雲横田間の運転再開が25日午後からであることと、出雲横田以南の31日までの運休が発表されました。

 25日12:00には、出雲横田以南の運休期間が「当分の間」に変更されました(冬眠認定)。
 25日20:40には、同区間の代行輸送が27日から開始されることが発表されました。

 27日始発から代行輸送が始まっています。

(過去の冬眠)
2005-2006 12月22日~3月29日(98日間)
2011-2012 1月5日~3月29日(84日間)
2014-2015 2月10日~3月27日(46日間)
2013-2014 12月28日~3月21日(84日間)

2014/12/6 木次線大雪、4本運休、日中に排雪列車

・県西部の停電復旧 広域積雪

(前略)
・木次線も運休

 6日午前8時30分頃、奥出雲町横田のJR木次線出雲横田駅に、木次発備後落合行き普通列車(1両、乗客なし)が到着したところ、前方軌道上に約40センチの積雪があったため運転を取りやめた。後続の普通4本が運休するなどし、乗客8人に影響。除雪作業を行い、その間、出雲横田―備後落合(広島県庄原市)駅間はタクシーで代替輸送した。

 また、江津市と広島県三次市を結ぶJR三江線は、5日の雪による倒木などのため、江津―浜原(美郷町)駅間は7日まで終日、運転を見合わせ、バスなどで代替輸送している。

(記事引用:YOMIURI ONLINE 2014年12月7日更新分)

 出雲横田で軌道上40㎝となると、出雲坂根や三井野原の積雪は推して知るべし。運行を断念した判断は正解でしょうね(早朝のラッセルがあったかは不明)。出雲横田~備後落合間で2往復を運休して除雪列車を走らせ、夕方の1往復のみ列車での運行を確保したようです。なお、木次線のラッセルが日中(撮影可能時間とも)に走るのは珍しく(だいたい始発前に走る)、週末ということもあり撮り鉄さんには貴重な機会になったようです。

2014/12/5 降雪、西三次では倒竹、三江線は倒木運休

12月5日、中国山地ではまとまった積雪があり、交通機関が乱れました。

芸備線では西三次駅~志和地間で倒竹が発生し、下り列車(広島行)2本が最大40分遅れ約300人に影響しました。新聞報道では400人となっておりましたが、朝ラッシュの三次発が大幅に遅れたため、狩留家始発の下り列車や、行き違う上り列車にも大幅な遅れが波及しており、実際の遅れ本数、影響人員はこんなものではないはずです(遅延した当該以外で運休列車も出ている可能性大)。計算方法がどのようになっているか気になるところです。小生が実際に乗車していた3825D(狩留家645始発広島行)は、安芸矢口駅以南で積み残しが発生し、25分以上遅れて広島に到着していました。

三江線では川戸〜石見川本間で落石・倒木が複数個所で発生(落石は地域住民からの通報があったとのこと)。復旧作業のため江津~浜原間が5日午前から7日いっぱいまで運転見合わせ(バス・タクシー代行)になってしまいました。

2013/09/04 木次線日登駅~下久野駅間で土砂流入 二日間運休

・大雨でJR木次線・伯備線寸断(島根県)

JR木次線では午前9時頃、雲南市木次町寺領で土砂が崩れ、木次線の線路や市道をおよそ20mにわたってふさいだ。JRでは夜を徹して土砂を取り除く作業を行う予定だが、復旧のメドは立っていないという。また岡山県側の伯備線が土砂崩れで寸断し、特急やくも号の運転が終日ストップした他、スーパーはくとやいなばにも運休が出るなど、午後5時半現在で74本が運休、21本が部分運休した。

(『日テレNEWS24』2013年9月4日配信、日本海テレビ提供)

 JR西日本運行情報によりますと、元々雨徐行を行っていたところ、木次線日登駅~下久野駅間で土砂流入が発生したということです。当初は木次以南の全区間が運休となりましたが、一旦は木次~出雲三成間のみの見合わせに変わりました。

 復旧に時間を要すること、代行輸送の手配ができたことを受けてか、4日2135の更新では木次~出雲横田間が運転見合わせ・代行輸送となりました。この区間は5日一杯運休し、6日始発からの再開となりました。