カテゴリー別アーカイブ: 芸備線ニュース

芸備線を中心とした非電化陰陽連絡線の情報

2014/08/25 「三江線 ミクさんと 全線復旧編」発行

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安芸矢口企画では2014年8月15日に、チーム三江線編著「三江線 ミクさんと 全線復旧編」を発行しました。2013年末に発行した「三江線 ミクさんと」の続編となります。

集中豪雨による水害・土砂災害で運休となった三江線。その復旧の軌跡と、復旧の喜びに沸く地元の様子を、ミクさんと一緒に届けます。

被災の様子、橋梁工事や工事列車を含めた復旧工事の様子、代行バスの活躍、2014年7月19日の運転再開式典・各駅の様子などを盛り込んだB5、20pの冊子です。

「三江線 ミクさんと 全線復旧編」は1冊500円で、安芸矢口企画本所(芸備線安芸矢口駅近く)でお求めいただけるほか、送料100円で郵送もしております。詳しくは冊子紹介のページをご覧下さい。

2014/10/21 『Rail』誌、最新92号で特集「国鉄芸備線 昭和30年代」

『とれいん』誌などを発行しているプレス・アイゼンバーン(エリエイ)は、季刊誌『Rail』の最新92号を10月21日に発行しました。

メインとなる特集に、なんと「国鉄芸備線 昭和30年代」が企画されています。内容の紹介を同社のサイトから引用します。

(以下引用)

■国鉄芸備線
昭和30年代
河田耕一さんの“駅の今昔 備後落合と三次”に触発されたふたりのベテランファンが,昭和30年代の芸備線での8620やC58の形式写真や列車写真の記録を寄せてくださいました.
併せて木次線からやってきたC56やレールバス,同じ行程中に立ち寄った津山や新見でのC11などの姿も披露されます.中にはヘッドマーク付きのC58や,C56の後補機が付いた木次線列車など,これまでに知られていなかった中国地方の鉄道情景を満喫していただきます.そのベテランファンとは,宮田寛之さんと赤木幸茂さんです.
さらにストラクチャーファン向けとして,記録されることの少ない,駅名標についての記録と考察が,芸備線沿線各駅を例として,西 和之さんから寄せられています.お楽しみください.

(引用終了)

『Rail』92号は、定価3600円+税です。 レイル no.92 (amazon)  
 レイル no.92(楽天ブックス)

2014/07/19 三江線ついに全線復旧(1)江津駅下り始発に乗車

午前6時前に、江津駅に到着しました。代行バス関係の掲示などはすでに外され、駅には三江線始発待ちとおぼしき人が多数。

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発車案内を見ると、前日までの「駅前 代行バス 時刻 行先 4」の表示ではなく、普通の・・・って「大幅に遅れ」!? と、これはどうやら表示ミスのようで、列車は定刻に発車できるようです。

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チーム三江線「三江線 ミクさんと 全線復旧編」のために、ねんどろミクさんのカットを撮影します(このカットは結局使用せず)。さすがは世界の歌姫ミクさん、たちどころに周囲の人々から撮影を求められます。このうちのお一人が、どうも「備後落合駅通信」の中の人だったようで、同通信7月号に江津駅でのねんどろミクさんの画像が掲載されております。

 

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ホームへ移動します。1番線の壁に再開を祝う掲示が!

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さらに、3番線から見えるフェンスにも活性化協・期成同盟による「おかえりなさい、三江線」の横断幕です(この横断幕は三江線全駅に掲出されたとのこと)。

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ホーム上には、「さあ、三江線に乗ろう」とプリントされたはっぴを着た自治体職員さんや、JRの広報さんも姿を見せ、始発列車の入線を待ちます。そして待つことしばらく・・・

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再開初列車が入線してきました。カメラの放列が列車を迎えます。列車が3番線に停止し、再開を待ちかねていた地元の方も、遠来のファンも皆笑顔で乗車します。入り口ではっぴ姿の自治体職員さんから、乗車記念品を受け取って三々五々席を占めます。そして午前6時、ついに復旧初列車が江津駅を発車!三江線江津口の列車運転が再開されました。

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発車直後の車内の様子です。進行方向側の運転台周辺はJR関係者とかぶりつき勢が占め、客席は地元の方が多いようで配られたパンフレットを開く人多数。後方運転台周辺はJR関係者と自治体関係者が立っておられました。

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列車が江津本町を過ぎますと、一人の男性が立ち上がり「皆さんと祝杯を挙げたい」と、紙コップを配って回り、さらに清酒を注いで回りました。地元の方かな、と思いましたが実はこれは遠征組のHN「ドイツワインの騎士」さん。画像は乾杯の瞬間です。

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途中、川戸駅では地元神楽団の方がお出迎え。お祝いの飴も配られていたかと思います。

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豪雨で橋脚が流された、井原川橋梁を渡ります。後方、護岸の白い部分が今回復旧・強化された部分。このとき、撮影しているのとは反対側の川岸で、復旧工事に当たった方々が万歳三唱をしていたとのこと。見られずに残念無念!

列車はやがて石見川本に到着し、復旧式典撮影のため下車となりました。以下「三江線ついに全線復旧(2)」に続きます。

2014/08/06 芸備線にも路線色「紫」、路線記号「P」

JR西日本は8月6日、近畿エリア・広島エリアに路線カラーと路線記号を導入すると発表しました。

広島地区の路線カラー・路線記号は、本年度末の新型車両・227系電車と同時に導入され、側面の行き先表示器で表示される予定です。山陽本線白市方面が色「緑」記号「G」、山陽本線岩国方面が色「赤」記号「R」、可部線が色「青」記号「B」、呉線が色「黄」記号「Y」。そして、227系は入線できませんが、芸備線も色「紫」記号「P」となりました。

列車での表示は当分先ですが、路線図等で芸備線の路線色・路線記号を見ることができるようになりそうです。

(ソース:JR西日本ニュースリリース 8月6日付)

2014/08/06 原爆忌に大雨 芸備線大混乱

広島原爆忌の8月6日、広島は8・6としては43年ぶりとなる大雨となりました。

芸備線は早朝当初中三田以北が徐行、まもなく徐行区間が矢賀以北となり、ほぼ全線で徐行となりダイヤが大混乱しました。

三次からの広島行き始発列車は、約80分遅れとなり、後続の区間列車等も軒並み運休しました。

徐行運転は夜間まで続き、広島発1920の狩留家行き普通列車は、広島を102分遅れて発車して、安芸矢口の時点で遅れが135分まで拡大するという混乱ぶりでした。

公式発表はありませんが、半数以上の列車が運休になったのではないでしょうか。

沿線の道路も大渋滞となり、高陽町方面の交通は大混乱となりました。

 

2014/06/18 木次線三井野原駅 駅舎改築 12月完成予定

・JR木次線・三井野原駅 56年ぶり一新へ 

JR木次線の三井野原駅(島根県奥出雲町八川)が56年ぶり一新される。駅舎機能のほか、同線沿いの駅舎で初となるレンタサイクルの収納スペースを設け、トロッコ列車利用者の周遊を促す。12月の開業予定。

現在の駅舎は、1958年9月の開業当時に建てられた鉄骨平屋建て(25・5平方メートル)。JR西日本管内で最も標高の高い駅(727メートル)として知られ、一日平均の乗降客は20人。

(記事引用:『山陰中央新報』WEB 2014年6月18日付)

  JR西日本の定例社長会見で、広島向け227系に関する大発表があったほぼ同時期に、米子支社長からもこんな素晴らしい話が出ていたとのことです。費用負担がJR持ちなのか地元持ちなのかはWEB版記事からは分かりませんが、トロッコ列車の継続的な活用、あるいは老朽化したトロッコ車両の「その次」を見据えた、鉄道活用への意欲がうかがわれます。

 トロッコ旅客の経済効果を、駅まで出張していける業者だけにとどめず、駅周辺にも波及させていく取り組みとも考えられ、一層幅広い事業者を巻き込んだトロッコ列車活用へつながっていけばと期待されます。

 いささか意外だったのが、三井野原駅の乗降客が一日平均20名いること。一日3往復の列車それぞれに、3名強の乗降客がいる計算になりますが・・・乗り鉄していて三井野原での乗降はほとんど見たことがありません。きっと平日はコンスタントに利用する方がおられるんでしょうね。

2014/06/16 JR西日本 三江線の全線復旧を発表

JR西日本は6月16日、平成25年8月の豪雨災害で普通となっている三江線の運転再開見込みを発表した。発表によると、再開は7月19日(土)で多くの学校の夏休み入りにあわせての運転再開となりそうだ。見込み通りの再開となれば、江津~浜原間には11カ月弱ぶりに、列車が戻ってくることとなる。

・三江線(江津~浜原駅間)の運転再開見込みについて

平成25年8月24日(土曜日)未明から、島根県西部を中心に発生した短時間の局地的な集中豪雨の影響により、三江線 江津本町~石見川本駅間において線路や橋梁りょうなど72箇所で大きな被害が発生し、現在、同線では江津~浜原駅間の運転を見合わせ、バスによる代行輸送を行っています。
これまで、島根県をはじめ、関係自治体の皆様のご協力を賜りながら順調に復旧工事を続けてきております。今後、新たな災害などの影響を受けなければ、線路設備の安全点検を含め、平成26年7月18日(金曜日)までに復旧作業を終了し、翌日19日(土曜日)の始発列車より運転再開出来る見込みが立ちましたのでお知らせします。

詳細

今後の運転計画
○三江線 江津~浜原駅間 (駅間距離 50.1キロメートル)

平成26年7月19日(土曜日)の始発列車から運転再開見込み

(被災箇所などを記した別紙pdf省略・以下概略)
・主な被災箇所
 (1)江津本町~千金間 切土崩壊
(2)川平~川戸間 土砂流入・道床流出等22箇所(被災箇所最多区間)
(3)川戸~田津間 土石流・道床流出等11箇所(約60メートルの砂防ダムを設置)
(4)鹿賀~因原間 橋脚流出(井原川橋梁)

・三江線の被災状況
土木・軌道関係 69件(橋脚流出1、橋台護岸流出1、切土崩壊10、土砂流入22、築堤崩壊5、道床流出9、線路陥没2、土砂堆積5、土留壁変状2、土石流11、のり面工変状1)、電気関係 3件(ケーブル損傷3) 合計72件

(記事引用:JR西日本プレスリリース 2014年6月16日付)

2014/05/01 芸備線矢神駅で御衣黄満開

・駅のホームで御衣黄見頃

薄緑色の花が特徴の桜、御衣黄が新見市のJR芸備線の矢神駅のホームで満開になっています。
新見市哲西町にあるJR芸備線の矢神駅の上り線のホームには、御衣黄の名で知られる薄緑色の花が特徴のサトザクラの木があり新見市の天然記念物に指定されています。

この御衣黄が今年も4月中旬から咲き始め今は薄緑色の花が満開となっています。
御衣黄は花びらの中心に白い線が入り満開になるにつれて線がピンク色に変わる特徴があり、今はちょうど2つの色の線の花びらが混ざり合っています。
この木は、樹齢が40年ほどと見られ高さ5メートルあまりまで育っていますが、少しづつ傷んでいることから地元のグループが肥料をやるなどして保護活動を続けているということです。

御衣黄の見頃は大型連休いっぱいは続く見通しです。

(記事引用:『NHKニュースウェブ』2014年5月1日付

「御衣黄(ギョイコウ)」は一輪の花の花弁が10~15枚にも及ぶ八重咲きの桜で、花弁に葉緑素があるため薄緑色なんだそうです。GWのお出かけ先に、芸備線東部探訪はいかがでしょうか。

(本件は、落武者さんから情報提供いただきました。ありがとうございます。)

2014/04/13 「備後落合駅通信」登場

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安芸矢口企画は4月13日、備後落合駅雑記帳のメンテナンスを行いました。記入済みの雑記帳ルーズリーフの一部を持ち帰り、また前回持ち帰った雑記帳の縮刷コピーを設置いたしました。

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備後落合駅では、ホーム際の桜は3分咲き程度(備後庄原~備後西城間の車窓に見える桜は満開でした)。周辺の山のヤマザクラもぼちぼちといったところです。

雑記帳のお世話をする際に、待合室の壁面にこんなものを見つけました。

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「備後落合駅通信3月号」という張り紙で、内容は木次線復旧初日のレポートでした。内容からして、3月22日から4月13日の間に張り出されたものと分かります。作者は備後落合駅に「そこそこ近所」とのこと。

雑記帳、芳名録に続き、新しいファン活動が備後落合駅に現れたこと、とても喜ばしく思います。新しい「備後落合駅通信」が継続して発行されますよう、新見管理駅が雑記帳など同様に、好意的に黙認されますよう願っております。

(画像は全て王舞大野、2014年4月13日撮影。機材:NIKON D70)

2014/04/19 三次駅が仮駅舎に移転(事前現地取材)

JR西日本は4月19日、三次駅の改札口、待合室、売店等を仮駅舎に移転しました。これは三次駅・交通センター整備に伴う新駅舎建築のためです。新駅舎建築については芸備線当ニュース2013年6月26日付「三次駅2015年建替で合意 経費は全額市負担」や、三次市Webサイト「三次駅周辺整備事業について」をご覧下さい。

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北側(駅前ロータリー側)からの写真です。左側が現在の改札口・コンコース、右側が仮駅舎となります。従って、仮駅舎を新しく建てたわけではなく、長らく閉鎖されていた、元ドムドムバーガーの部分を利用しているようです。また、お手洗いや観光協会が入っていた部分は事業用に使うものと思われます。

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改札口の移転を知らせる張り紙。三次駅キヨスクは4月17・18日の二日間、移転作業のため臨時休業し、19日から新コンコースで営業再開となりました。

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新旧の改札口を今度は駅構内から撮影。左が仮駅舎、右が元の改札口です。

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仮駅舎部分を1番ホームから撮影。天井や床もきれいに作られており、これが新駅舎だと言われてもおかしくない出来です(新駅舎完成後には取り壊されるはずですけど)。

新駅舎は2015年3月使用開始を目指して、整備されます。

(画像は全て2014年4月13日撮影。 撮影:王舞大野、機材:NIKON D70)