タグ別アーカイブ: 木次線

木次線に関する記事です

2016/1/23~ 木次線、冬眠入り

 JR西日本は1月25日、23日から運休が続いている木次線出雲横田~備後落合間について「当分の間運転を取り止めます」と発表しました。当サイトとしては、期限を定めない運休がアナウンスされたことにより、木次線が今シーズンも「冬眠」に入ったとお知らせいたします。


 木次線は出雲横田~備後落合間で、19日・20日と雪のため終日運休をしていました。この期間中も、ラッセル車が出動するなど運転確保への努力が続いていました。

 21日には運転が再開されたものの、22日午後から再度積雪が増加。22日の最終列車が運休しました。
 22日17:45には、JR西日本の運行状況で23・24の両日、同区間を終日運休することと、代行輸送がないことがあらかじめ発表されました。

 24日は積雪が著しく、木次~出雲横田間も午後から運休となりました。
 24日19:00に、木次~出雲横田間の運転再開が25日午後からであることと、出雲横田以南の31日までの運休が発表されました。

 25日12:00には、出雲横田以南の運休期間が「当分の間」に変更されました(冬眠認定)。
 25日20:40には、同区間の代行輸送が27日から開始されることが発表されました。

 27日始発から代行輸送が始まっています。

(過去の冬眠)
2005-2006 12月22日~3月29日(98日間)
2011-2012 1月5日~3月29日(84日間)
2014-2015 2月10日~3月27日(46日間)
2013-2014 12月28日~3月21日(84日間)

2015/12/19 備後落合駅で清掃ボランティア(参加者募集)

「哀愁の分岐駅」備後落合駅で、月刊の壁新聞や来駅証明書を製作している「備後落合通信事務局」さんが、来たる12月19日(土)11:00~14:00に備後落合駅の清掃ボランティアを実施されます。

活動の趣旨は「生活のインフラとして、趣味の場として日頃お世話になっている 備後落合駅に感謝の思いを込めて清掃活動を実施」とされています。新見管理駅承諾の下、JR職員もお一方来られての活動となるようです。

用意するもの、備後落合駅に公共交通で11時に入るためのバス乗り継ぎ指南など、詳しくは備後落合通信さんのWEBサイトでご覧ください。

→「12/19 備後落合駅清掃活動の実施について」(備後落合通信事務局のブログ)

参加に事前の予約などは不要のようです。なお、参加した人には、備後落合通信事務局さんから参加記念品があるそうですよ!

2015/03/28 木次線出雲横田~備後落合間 運転再開

JR西日本は3月19日、2月10日から長期運休となっている木次線の出雲横田~備後落合間を、3月28日(土)の始発から運転再開予定と発表しました。

予定通り運転が再開されれば、今季の冬眠(長期運休)は2月10日から3月27日までの46日間となります。代行バス・タクシーの運行は3月27日までの運行となりますから、代行の記録はお急ぎください。

2015/02/23 中国新聞、準急ちどりの動画を掲載

中国新聞社は2月23日、WEBサイト「中国新聞アルファ」に芸備線や木次線で活躍した急行「ちどり」号の動画を掲載しました。

動画は5分56秒で、
・「夜行ちどり」などで専務車掌を務めた、二人の国鉄OB(ともに86歳)のお話からスタート
・昭和34年の準急ちどりの広島駅入線、乗客乗車、車内、出発式
・昭和34年に中国新聞社が芸備線で走らせた団体列車(蒸機牽引)
・昭和48年スキー客で賑わう臨時夜行急行「ちどり51号」(静止画)
・昭和50年・おでんうどん(静止画)
・平成25年リバイバルちどり
といった内容になっています。

掲載場所は中国新聞アルファ ( http://www.chugoku-np.co.jp/ )の右下の方にある「動画コーナー」の、「まちかどの記憶 動画編」という項目の中にあります。

なお、視聴には中国新聞アルファのデジタルコースもしくはプレミアムコース(新聞購読料に324円追加)の登録が必要です。

2015/1/23 奥出雲おろち号 今春は4月4日から運行

JR西日本米子支社は1月23日、春の臨時列車計画を発表しました。当「芸備線ニュース」関連線区では、木次線に本年もトロッコ列車「奥出雲おろち号」が運行されます。

4月4日(土)から毎週金・土・日曜日と祝日に運行され、今回は6月までの45日間の運行が発表されています。

通常の運行日は、木次1007に発車し備後落合に1224に到着する下り列車と、備後落合を1245に発車して木次に1502に到着する上り列車の2本が運行されます。

運行初日の4月4日(土)及び日曜日・祝日は、下り列車が区間延長され、出雲市を845に発車して山陰本線・宍道を経由して木次から備後落合に向かいます。

使用車両は2両編成 トロッコ 控車 (12系改) とされ、前年から変更ないものと思われます。

17年目となる「おろち号」、今年は車内でどのようなおもてなしが行われるのでしょうか。期待しましょう。

(ソース:JR西日本ニュースリリース2015年1月23日付)

2014/12/6 木次線大雪、4本運休、日中に排雪列車

・県西部の停電復旧 広域積雪

(前略)
・木次線も運休

 6日午前8時30分頃、奥出雲町横田のJR木次線出雲横田駅に、木次発備後落合行き普通列車(1両、乗客なし)が到着したところ、前方軌道上に約40センチの積雪があったため運転を取りやめた。後続の普通4本が運休するなどし、乗客8人に影響。除雪作業を行い、その間、出雲横田―備後落合(広島県庄原市)駅間はタクシーで代替輸送した。

 また、江津市と広島県三次市を結ぶJR三江線は、5日の雪による倒木などのため、江津―浜原(美郷町)駅間は7日まで終日、運転を見合わせ、バスなどで代替輸送している。

(記事引用:YOMIURI ONLINE 2014年12月7日更新分)

 出雲横田で軌道上40㎝となると、出雲坂根や三井野原の積雪は推して知るべし。運行を断念した判断は正解でしょうね(早朝のラッセルがあったかは不明)。出雲横田~備後落合間で2往復を運休して除雪列車を走らせ、夕方の1往復のみ列車での運行を確保したようです。なお、木次線のラッセルが日中(撮影可能時間とも)に走るのは珍しく(だいたい始発前に走る)、週末ということもあり撮り鉄さんには貴重な機会になったようです。

2014/06/18 木次線三井野原駅 駅舎改築 12月完成予定

・JR木次線・三井野原駅 56年ぶり一新へ 

JR木次線の三井野原駅(島根県奥出雲町八川)が56年ぶり一新される。駅舎機能のほか、同線沿いの駅舎で初となるレンタサイクルの収納スペースを設け、トロッコ列車利用者の周遊を促す。12月の開業予定。

現在の駅舎は、1958年9月の開業当時に建てられた鉄骨平屋建て(25・5平方メートル)。JR西日本管内で最も標高の高い駅(727メートル)として知られ、一日平均の乗降客は20人。

(記事引用:『山陰中央新報』WEB 2014年6月18日付)

  JR西日本の定例社長会見で、広島向け227系に関する大発表があったほぼ同時期に、米子支社長からもこんな素晴らしい話が出ていたとのことです。費用負担がJR持ちなのか地元持ちなのかはWEB版記事からは分かりませんが、トロッコ列車の継続的な活用、あるいは老朽化したトロッコ車両の「その次」を見据えた、鉄道活用への意欲がうかがわれます。

 トロッコ旅客の経済効果を、駅まで出張していける業者だけにとどめず、駅周辺にも波及させていく取り組みとも考えられ、一層幅広い事業者を巻き込んだトロッコ列車活用へつながっていけばと期待されます。

 いささか意外だったのが、三井野原駅の乗降客が一日平均20名いること。一日3往復の列車それぞれに、3名強の乗降客がいる計算になりますが・・・乗り鉄していて三井野原での乗降はほとんど見たことがありません。きっと平日はコンスタントに利用する方がおられるんでしょうね。

2014/04/13 「備後落合駅通信」登場

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安芸矢口企画は4月13日、備後落合駅雑記帳のメンテナンスを行いました。記入済みの雑記帳ルーズリーフの一部を持ち帰り、また前回持ち帰った雑記帳の縮刷コピーを設置いたしました。

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備後落合駅では、ホーム際の桜は3分咲き程度(備後庄原~備後西城間の車窓に見える桜は満開でした)。周辺の山のヤマザクラもぼちぼちといったところです。

雑記帳のお世話をする際に、待合室の壁面にこんなものを見つけました。

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「備後落合駅通信3月号」という張り紙で、内容は木次線復旧初日のレポートでした。内容からして、3月22日から4月13日の間に張り出されたものと分かります。作者は備後落合駅に「そこそこ近所」とのこと。

雑記帳、芳名録に続き、新しいファン活動が備後落合駅に現れたこと、とても喜ばしく思います。新しい「備後落合駅通信」が継続して発行されますよう、新見管理駅が雑記帳など同様に、好意的に黙認されますよう願っております。

(画像は全て王舞大野、2014年4月13日撮影。機材:NIKON D70)

2014/04/05 今年も奥出雲おろち号の運行始まる

・島根)トロッコ列車が運行開始 JR木次線、庄原まで

 古事記神話ゆかりの地を走るJR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」が5日、運行を始めた。木次駅(島根県雲南市)―備後落合駅(広島県庄原市)間を1往復する。日曜を中心に、出雲市駅から木次駅まで片道延長運転もする。

 初日は木次駅からの全64席が満席。約100人が参加した出発式が出雲市駅ホームであり、出雲商業高校吹奏楽部が演奏し、島根県観光キャラクター「しまねっこ」が一日駅長を務めた。兵庫県明石市の母親や妹家族と乗車した甲府市の高瀬早苗さん(40)は「木次線は好きな路線。トロッコ列車は初めてで楽しみ」と話した。

 11月24日までの行楽期に合わせて154日間運行。ゴールデンウイークの予約はほぼ埋まっているという。運行は1998年からで、利用客は一時2万人を超えたが、昨年は約1万4千人だった。(今林弘)

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(画像説明)窓を取り払った「奥出雲おろち号」。一日駅長の「しまねっこ」が見送った=島根県出雲市のJR出雲市駅

(記事引用:『朝日新聞デジタル』2014年4月6日付)

またこの件について、しまねっこは公式ツイッターで

「おはにゃう♪昨日しまねっこが1日駅長をさせてもらったトロッコ列車「奥出雲おろち号」出発式の様子がアップされてるにゃ!沿線にはおいしいものや素敵にゃ景色、スイッチバックもあるにゃ₍₍(∩´ ω `∩)⁾⁾」

とつぶやいています。

 一部区間の復旧間もない木次線に、「おろち号」が帰ってきました。17年目となり、車両の寿命なども懸念されておりますが、元気に走ってほしいものです。昨年も約1万4千人が利用したとのことで根強い人気です。利用者数増の起爆剤として、通常の運行日以外で、広島・三次・新見あたりからの便を出してもらえませんかね・・・

 

2014/02/16 冬眠する木次線・代行バス(現地取材)

安芸矢口企画は2月16日、中山支所開設記念宴会終了後、大雪のため長期運休している木次線出雲横田~備後落合間の取材を実施しました。

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gn20140216b(備後落合駅構内の様子)

備後落合駅構内は、人の通るところは除雪してあり、利用に支障はありません。人が通らない部分は20~30cm程度の積雪となっており、足を踏み込むには濡れる覚悟が必要です。

時は14時台、芸備線新見方面・三次方面、木次線の3方向からの列車が顔を合わせる時間です。

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まずは新見からのキハ120が到着。

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続いて三次からのキハ120と、木次線の代行バスがほぼ同時に到着しました。
木次線代行バスは、駅敷地と前面道路の間のフェンスを開き、駅構内を使って方向転換していました。

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こちらが木次線代行バスなのですが、このバス、ただのバスではありません。中国JRバスご自慢のプレミアムバス、中型バスをわずか11人で独占してしまうという贅沢車「プレミアム11」なのです。この車両についての詳細は中国JRバスのサイトでご覧下さい。

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内装はこんな感じ。本皮貼りの独立シートが8席と、最後部の3人掛けで乗客の定員が11名となります(この他に運転士・ガイド席)。座席幅こそ鉄道のグリーン車には負けますが、深くリクライニングするシートは、夜行運用させてもおもしろそう。こんなバスに、鉄道の普通乗車券のみで乗れてしまいます。

出雲横田~備後落合間の3往復の列車のうち、午後の2往復がこの「プレミアム11」での運行となり、午前の1往復はタクシー代行とのことでした。なお、点検などの都合で車両運用は変わる場合がありますので、違う車両で運行されることもありますからご承知おき下さい。


木次鉄道部のスタッフが、駅の中や駅前で代行バスの発車を呼びかけ、乗り遅れ等を確認して発車です。乗客は6名・・・我々一行の5名と、ご年配の旅行者1名のみ。

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ハンドルは中国JRバスのスタッフが握り、ガイド席に木次鉄道部のスタッフが座ります。
備後落合駅前の橋を渡り庄原方へ少し走り、国道314号線に入ります。314号に入ると、道路の両脇に除雪車によって押し固められた50cm~1M程度の雪の壁が現れます。このため歩道はほとんど使用不能になっています。

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油木駅の様子。バスは駅前に待機し、木次鉄道部のスタッフが駅構内に乗客の有無を確認しに行きます(写真の後ろ姿)。ホームの積雪は40~50cm程度に見えましたが、木次鉄道部氏はホームにも上がって確認を行っていました。

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三井野原駅前。道路脇の雪が1メートル以上になりました。画面奥の方では、スキー場が絶賛営業中です。

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三井野原駅の様子。かつては木次線が三井野原スキー場への旅客を運んでいたのですが・・・

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おろちループから眺める周囲の山。まだまだ根雪があるようです。

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三井野大橋あたりから眺める木次線三段スイッチバック周辺の雪覆い。乗車した木次鉄道部のスタッフによると、周りの雪が溶けないと、運行再開に向けての復旧工事に入れないとのこと。

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出雲坂根駅で時間調整を兼ねて10分程の停車。延命水を飲んだり、駅舎のトイレを使ったり、自販機で温かい珈琲を買ったり、雪玉を投げたりできます!?

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駅構内の様子。雪の海になっています。線路の上の雪が、ホームと変わらないところまで積もっているのです。

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延命水の様子。狸たちも雪の中です。駅入り口から延命水への動線は、除雪されていました。

出雲坂根を出発し、標高が下がるにつれて雪もへり、出雲横田では日陰に少し雪が残る程度でした。

なお、再度代行バスで備後落合に戻ったのですが、この便は遺憾ながら安芸矢口企画の5名のみ乗車・貸切状態でした。