タグ別アーカイブ: 芸備線

芸備線に関する記事です

2014/12/5 降雪、西三次では倒竹、三江線は倒木運休

12月5日、中国山地ではまとまった積雪があり、交通機関が乱れました。

芸備線では西三次駅~志和地間で倒竹が発生し、下り列車(広島行)2本が最大40分遅れ約300人に影響しました。新聞報道では400人となっておりましたが、朝ラッシュの三次発が大幅に遅れたため、狩留家始発の下り列車や、行き違う上り列車にも大幅な遅れが波及しており、実際の遅れ本数、影響人員はこんなものではないはずです(遅延した当該以外で運休列車も出ている可能性大)。計算方法がどのようになっているか気になるところです。小生が実際に乗車していた3825D(狩留家645始発広島行)は、安芸矢口駅以南で積み残しが発生し、25分以上遅れて広島に到着していました。

三江線では川戸〜石見川本間で落石・倒木が複数個所で発生(落石は地域住民からの通報があったとのこと)。復旧作業のため江津~浜原間が5日午前から7日いっぱいまで運転見合わせ(バス・タクシー代行)になってしまいました。

2014/8/20 広島土砂災害 芸備線でも小規模土砂崩れ

8月20日未明の豪雨で、広島市安佐南区、広島市安佐北区可部町などでは土砂災害が発生し、多くの人命が喪われ、幹線道路やJR可部線も長く不通になるなど大変な被害が出ました。

芸備線沿いでも小規模な土砂崩れ、倒木などが発生し、芸備線三次~広島間は8月20日、8月21日のまる二日間、終日運休となりました。

玖村~安芸矢口間でも土砂崩れ箇所があり、画像提供をいただきましたのでご覧ください。

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まず遠景。芸備線が太田川沿いに出てくる部分、一部新しいバラストが敷いてある箇所があります。これを真正面から見ると・・・

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この通り、線路際の斜面が崩れています。たいした高さの崩落には見えませんが、それでも線路際に残された土砂だけでも大変な量です。撤去済みの土砂はどれだけあったことでしょうか。災害の恐ろしさを感じさせます。また、二日間での復旧にこぎつけた鉄道関係者の皆様のご尽力に改めて感謝ですね。

(画像提供:M様、8月22日撮影)

 

芸備線のラインカラー・紫は、ブドウ・アジサイのイメージ

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(広島駅の新跨線橋下に設置された、ラインカラーをまとった駅名標、手前9番ホームから紫、緑、黄、赤)

JR西日本は2014年8月6日、京阪神と広島地区に路線記号・ラインカラーを導入することを発表しています。広島地区では路線カラーの英語表記の頭文字が路線記号とされ、芸備線はラインカラーが、路線記号がP(purple)と決まりました。

2014年10月20日頃から、広島駅に227系電車の導入とラインカラーなどに関する説明の掲示が行われ、ラインカラーの由来についても説明されていました。それによると、芸備線は

「三次の名産ぶどうと、安芸高田市の花として親しまれているアジサイのイメージです。」

とのことです。ちなみに他線区は以下のようになっています。

山陽本線西条方面(緑・G)「瀬野駅~八本松駅間をはじめとする、豊かな緑に囲まれた山あいを走るイメージです。」
山陽本線岩国方面(赤・R)「世界文化遺産厳島神社のある宮島にゆかりのある大鳥居、もみじのイメージです。」
呉線(黄・Y)「瀬戸内海沿いを運行しており、水面に反射する暖かい日射しの色のイメージです。」
可部線(青・B)「太田川沿いを運行しており、名水100選に選ばれた澄んだ川の水のイメージです。」

2014/10/21 『Rail』誌、最新92号で特集「国鉄芸備線 昭和30年代」

『とれいん』誌などを発行しているプレス・アイゼンバーン(エリエイ)は、季刊誌『Rail』の最新92号を10月21日に発行しました。

メインとなる特集に、なんと「国鉄芸備線 昭和30年代」が企画されています。内容の紹介を同社のサイトから引用します。

(以下引用)

■国鉄芸備線
昭和30年代
河田耕一さんの“駅の今昔 備後落合と三次”に触発されたふたりのベテランファンが,昭和30年代の芸備線での8620やC58の形式写真や列車写真の記録を寄せてくださいました.
併せて木次線からやってきたC56やレールバス,同じ行程中に立ち寄った津山や新見でのC11などの姿も披露されます.中にはヘッドマーク付きのC58や,C56の後補機が付いた木次線列車など,これまでに知られていなかった中国地方の鉄道情景を満喫していただきます.そのベテランファンとは,宮田寛之さんと赤木幸茂さんです.
さらにストラクチャーファン向けとして,記録されることの少ない,駅名標についての記録と考察が,芸備線沿線各駅を例として,西 和之さんから寄せられています.お楽しみください.

(引用終了)

『Rail』92号は、定価3600円+税です。 レイル no.92 (amazon)  
 レイル no.92(楽天ブックス)

2014/08/06 芸備線にも路線色「紫」、路線記号「P」

JR西日本は8月6日、近畿エリア・広島エリアに路線カラーと路線記号を導入すると発表しました。

広島地区の路線カラー・路線記号は、本年度末の新型車両・227系電車と同時に導入され、側面の行き先表示器で表示される予定です。山陽本線白市方面が色「緑」記号「G」、山陽本線岩国方面が色「赤」記号「R」、可部線が色「青」記号「B」、呉線が色「黄」記号「Y」。そして、227系は入線できませんが、芸備線も色「紫」記号「P」となりました。

列車での表示は当分先ですが、路線図等で芸備線の路線色・路線記号を見ることができるようになりそうです。

(ソース:JR西日本ニュースリリース 8月6日付)

2014/08/06 原爆忌に大雨 芸備線大混乱

広島原爆忌の8月6日、広島は8・6としては43年ぶりとなる大雨となりました。

芸備線は早朝当初中三田以北が徐行、まもなく徐行区間が矢賀以北となり、ほぼ全線で徐行となりダイヤが大混乱しました。

三次からの広島行き始発列車は、約80分遅れとなり、後続の区間列車等も軒並み運休しました。

徐行運転は夜間まで続き、広島発1920の狩留家行き普通列車は、広島を102分遅れて発車して、安芸矢口の時点で遅れが135分まで拡大するという混乱ぶりでした。

公式発表はありませんが、半数以上の列車が運休になったのではないでしょうか。

沿線の道路も大渋滞となり、高陽町方面の交通は大混乱となりました。

 

2014/05/01 芸備線矢神駅で御衣黄満開

・駅のホームで御衣黄見頃

薄緑色の花が特徴の桜、御衣黄が新見市のJR芸備線の矢神駅のホームで満開になっています。
新見市哲西町にあるJR芸備線の矢神駅の上り線のホームには、御衣黄の名で知られる薄緑色の花が特徴のサトザクラの木があり新見市の天然記念物に指定されています。

この御衣黄が今年も4月中旬から咲き始め今は薄緑色の花が満開となっています。
御衣黄は花びらの中心に白い線が入り満開になるにつれて線がピンク色に変わる特徴があり、今はちょうど2つの色の線の花びらが混ざり合っています。
この木は、樹齢が40年ほどと見られ高さ5メートルあまりまで育っていますが、少しづつ傷んでいることから地元のグループが肥料をやるなどして保護活動を続けているということです。

御衣黄の見頃は大型連休いっぱいは続く見通しです。

(記事引用:『NHKニュースウェブ』2014年5月1日付

「御衣黄(ギョイコウ)」は一輪の花の花弁が10~15枚にも及ぶ八重咲きの桜で、花弁に葉緑素があるため薄緑色なんだそうです。GWのお出かけ先に、芸備線東部探訪はいかがでしょうか。

(本件は、落武者さんから情報提供いただきました。ありがとうございます。)

2014/04/13 「備後落合駅通信」登場

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安芸矢口企画は4月13日、備後落合駅雑記帳のメンテナンスを行いました。記入済みの雑記帳ルーズリーフの一部を持ち帰り、また前回持ち帰った雑記帳の縮刷コピーを設置いたしました。

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備後落合駅では、ホーム際の桜は3分咲き程度(備後庄原~備後西城間の車窓に見える桜は満開でした)。周辺の山のヤマザクラもぼちぼちといったところです。

雑記帳のお世話をする際に、待合室の壁面にこんなものを見つけました。

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「備後落合駅通信3月号」という張り紙で、内容は木次線復旧初日のレポートでした。内容からして、3月22日から4月13日の間に張り出されたものと分かります。作者は備後落合駅に「そこそこ近所」とのこと。

雑記帳、芳名録に続き、新しいファン活動が備後落合駅に現れたこと、とても喜ばしく思います。新しい「備後落合駅通信」が継続して発行されますよう、新見管理駅が雑記帳など同様に、好意的に黙認されますよう願っております。

(画像は全て王舞大野、2014年4月13日撮影。機材:NIKON D70)

2014/04/19 三次駅が仮駅舎に移転(事前現地取材)

JR西日本は4月19日、三次駅の改札口、待合室、売店等を仮駅舎に移転しました。これは三次駅・交通センター整備に伴う新駅舎建築のためです。新駅舎建築については芸備線当ニュース2013年6月26日付「三次駅2015年建替で合意 経費は全額市負担」や、三次市Webサイト「三次駅周辺整備事業について」をご覧下さい。

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北側(駅前ロータリー側)からの写真です。左側が現在の改札口・コンコース、右側が仮駅舎となります。従って、仮駅舎を新しく建てたわけではなく、長らく閉鎖されていた、元ドムドムバーガーの部分を利用しているようです。また、お手洗いや観光協会が入っていた部分は事業用に使うものと思われます。

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改札口の移転を知らせる張り紙。三次駅キヨスクは4月17・18日の二日間、移転作業のため臨時休業し、19日から新コンコースで営業再開となりました。

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新旧の改札口を今度は駅構内から撮影。左が仮駅舎、右が元の改札口です。

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仮駅舎部分を1番ホームから撮影。天井や床もきれいに作られており、これが新駅舎だと言われてもおかしくない出来です(新駅舎完成後には取り壊されるはずですけど)。

新駅舎は2015年3月使用開始を目指して、整備されます。

(画像は全て2014年4月13日撮影。 撮影:王舞大野、機材:NIKON D70)

2014/01/27 『中国新聞』に原爆投下日の芸備線証言

『中国新聞』2014年1月27日付朝刊に、昭和20年に国鉄芸備線・福塩線などで車掌を務めた、小田貞枝(おだ・さだえ)さん(89)の証言が掲載されました。

記事の見出し等は「記憶を受け継ぐ 小田貞枝(おだ・さだえ)さん(89)=広島市安佐南区 忘れられぬ 駅での惨状 「平和」とは「譲り合える世界」。命を大事に」となっています。

証言内容は、原爆投下の轟音や光が三次にまで届いたこと、被曝・被爆者が芸備線で続々と三次へ運ばれたこと、翌7日の広島駅の様子などです。

また、解説部分に掲載されている、なぜ被爆者が芸備線に乗って県北を目指したか、という部分は三次市史からの引用とのことですが、あまり知られていない部分だと思います。

ニュース記事ではないので引用は差し控えます。是非、紙面やバックナンバーでご覧下さい。

この日の朝刊には、他にも「今昔ものがたり 往来にぎわう 町の玄関 JR備後三川駅(世羅町伊尾)」という記事が掲載され、1960年代の備後三川駅の写真や証言が掲載されています。